2023/12/29（金）UP
（最終更新：2023/12/29 21:55）

安保（左）と久保（右）が舌戦展開

　12月31日（日）、さいたまスーパーアリーナに開催される『RIZIN.45』に向けて［RIZIN MMA特別ルール/5分2R 70.0kg］で対戦する久保優太（PURGE TOKYO/BRAVE）と安保瑠輝也（MFL team CLUB es）が、試合前個別インタビューに答えた。
　久保は「安保選手が二度とMMAをしたくないくらいの試合をしたい」と牽制。安保は「俺に厳しさ教えるとか言っているけど、逆に俺が教えてあげるわ」と反論した。

【動画】久保優太、MMAデビュー戦で太田忍から洗礼を受ける場面

　現在のコンディションを聞かれた久保は、「いつもより水抜き調整が少ないので体調が良いです」とコメント。これまで体重66kgで試合をしてきたが、今回は4kg重い70kg契約となるが「体重ハンデになりますけど、それくらいでいいかなと」と不利な条件でも、のんだという。一方の安保は「今の心境は計量一日前、水抜きがんばって、クリアしたいなと。今はそれだけ」と答えた。

久保（左）は前回の試合で木下カラテ（右）から勝利

　試合展開について久保は、「僕から仕掛ける展開になると思います。でも、2ラウンドかかるのかなと思っています。僕自身初めてのMMAは、何もできないし、疲れるし大変でした。腕がパンパンになって、打撃が思うように出せないことを安保選手にも経験してほしい。RIZINでトップになるために立ち技の成績を捨ててきているんで、生半可な気持ちではない」とMMAの先輩としての意地を見せたいとした。

　だが安保は、「立ち技の技術も中途半端だし、テイクダウンを取りに来ると思うんですけど、おそらくできない。これまでMMAをやってきたといっても、テイクダウンディフェンスだけでしょう。付け焼刃で俺に勝てるわけない。ナメんなよと。腕がパンパンになるとか、賢くない。（寝技で）つけられると思っているけど、できないから。あいつ俺に厳しさ教えるとか言っていますけど、俺が逆に教えてあげるわ」と反論した。

安保（左）は、RIZIN.44で宇佐美正パトリック（右）からキックルールで勝利

　また久保は「自分にとって負けられない戦い。安保選手がMMAデビュー戦。二度とやりたくないくらいの試合をしたい。僕がMMAに挑戦してきた2年間、全BETする試合。負けたらすべて失うし、勝ったら来年につなげられる」と意気込んだ。

　安保は「MMAは、より喧嘩に近い。キックのグローブはブロッキングができるから、俺をコーナーへ詰めてくる展開が多かった。でも、OFGだとできないんで殺傷能力が上がるし、KO率が上がる。MMAは寝たら面白くないんかなと思っていたんですけど、俺が素人だっただけで、知ってから面白くなった」とMMA批判から一変して好きになったともいう。

　久保は「プランは3パターンとか練っていて、どれがはまるか考えています」と戦略を持って臨むというが、安保は「寝技は覚えてないですけど、スタンドの打撃で効かせて、倒せたところからサッカーボールキック、パウンドなりを考えています」と具体的なプランを明かし、余裕の態度を見せた。

　MMAの経験値と調整期間を考慮すれば久保が有利とも見えるが、安保の自信満々な態度は不気味。もしかしたら衝撃的な結末が、飛び出すかもしれない。

＜2人の近況＞

　安保は長身から繰り出す破壊力満点の蹴りとスピードを武器に、K-1スーパー・ライト級王座を2度防衛するなどトップ戦線で活躍。22年6月の『THE MATCH 2022』でRISEスーパーライト級王者の山田洸誓に勝利。その後、K-1離脱を発表。今年5月にRIZINへ初参戦し、ブアカーオと対戦もドローとなったが、9月は宇佐美正パトリックに判定勝利を収めた。今回が初のMMA戦となる。

　対する久保は初代K-1ウェルター級王者で、21年よりRIZIN MMAのリングへ。同年12月にはシバターに腕十字で一本負けを喫したが、この試合が後に八百長騒動へ発展。22年11月に禊の試合で奥田啓介にヒジ打ち連打で初回TKO勝ちを挙げ、MMA初勝利。今年6月には木下カラテにも勝利した。

＜『RIZIN.45』出場選手インタビュー＞
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