【修斗】箕輪ひろばがスリーパーで因縁対決を制し王座戴冠、魚井はヒジ脱臼のアクシデントでTKO負け

“沖縄の新星”平良が初国際戦で快勝

2020/01/26（日）UP
（最終更新：2020/07/08 19:19）

平良（上）が前日計量で2.1kgも体重超過したアルマザンにKO勝ち

▼第4試合　58.9kg契約　5分3R
〇平良達郎（THE パラエストラ沖縄/同級世界6位/2018年同級新人王＆MVP）
KO　2R 0分19秒　※グラウンドパンチ
●ジャレッド・ライアン・アルマザン（フィリピン/チーム・ラカイ）

　契約体重は56.7kgであったが、アルマザンはそれを大きく上回る58.9kgとクリアできず。しかし平良が試合を望んだため、59.8㎏で試合は実施となり、契約体重を超過したアルマザンは毎ラウンド減点1からのスタートとなる。

　1R、平良はカーフキックのように右ローを入れていく。跳びヒザはアルマザンにキャッチされて倒れるが、平良はすぐに立ち上がる。平良は右ストレート、左右フック、右カーフキックと次々に見舞う。カーフキックを効かせた平良はボディにヒザを打ち込み、そこからタックルに出てテイクダウン。そこからマウントポジションとなり、アルマザンが体を動かして着てもサイドポジションで上をキープする。そして左右のパウンドをストレート、鉄槌と連打してフィニッシュかに思われたが、ここで終了のホーンとなる。

試合翌日に20歳の誕生日を迎える平良、未成年最後の夜を勝利で飾った

　2R、前に出て首相撲からヒザを入れた平良はいったん下がるが、アルマザンが前に来たところで右ショートフックを打ち込んで効かせ、そこからさらに右・左とフックをフォローし、崩れたところをパウンドで襲ってフィニッシュした。

　マイクを取った平良は「1月26日の後楽園大会に出れて本当に嬉しいです。僕は明日が誕生日で、ギリギリ未成年で、今日は10代最高の夜になりました」と10代最後の勝利を喜び、「いま修斗のフライ級6位として僕はいるんですけど、今年は勝負の年でどんどん上位ランカーの強い選手とやって、厳しい戦いを制して上に登っていきたいと思います」とさらなる上昇を誓った。

猿丸がワナワンをテイクダウン、パンチで攻めていく

▼第3試合　ストロー級　5分3R
〇猿丸ジュンジ（修斗GYM東京/同級世界3位）
判定3-0
●ジェロム・ワナワン（フィリピン/チーム・ラカイ）

　1R、猿丸は打撃で行くかに見せタックルで出てテイクダウン。しかしワナワンは下から蹴り上げを見せ、これを猿丸に当て距離を作って立ち上がる。
　ワナワンはストレート、アッパーとよく伸びるパンチを振るうが、猿丸はこれをかいくぐりタックルで再テイクダウン。
　立ち上がろうとするワナワンのバックを狙った猿丸だが、ワナワンは体の強さを見せ立ち上がる。
　しかし猿丸はワナワンの強打に空振りを呼び、三度（みたび）のテイクダウン。ここもワナワンが立ち上がるが、背後について向き合われたところで組み倒してグラウンドへ戻し初回を終える。

　2R、立ち技で展開せんとするワナワンは左フックを猿丸と同じタイミングで放ち、ここはワナワンが当て勝つが、猿丸がタックルで出てテイクダウン。しかしワナワンはうつ伏せの体勢になり立ち上がる。
　スタンドでワナワンは右ストレートから返した左フックをヒット。猿丸はテイクダウンに入れなくなってきて、ワナワンが再びストレートからの左フックをヒット。さらにワナワンは右ストレート、アッパーとカウンターで鋭いパンチを振るい猿丸を脅かす。

　3R、猿丸はプレッシャーを発してワナワンを下がらせ、タックルでテイクダウン。だが、ワナワンは寝かされたままになっておらず立ってくる。猿丸はしかし逃がさず組みついてグラウンドへ戻す。だがワナワンは残り90秒を切ったところで立ち上がる。ワナワンはストレートを伸ばすが、猿丸はこれを当てさせず逆に左フックをヒット。ワナワンは猿丸の踏み込みに右ストレートを合わせ、続いて回転ヒジを放つように回るが、これは猿丸が直撃させずに終わる。

　判定は3-0で猿丸。ワナワンの強打と立ち上がりに手を焼いたが勝利を収めた。

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