【月間ベストファイター・10月】猿田洋祐「4月のONE日本大会で再びタイトル獲る」
毎月イーファイトのサイト名にちなんでより良い試合をした選手に贈られる、格闘技月間ベストファイター賞。2019年10月のベストファイターは、10月13日(日)に両国国技館にて開催された『ONE:Century』でパンクラス王者北方大地にKO勝利した猿田洋祐に決定!(2019年11月26日UP)
PROFILE 猿田洋祐(さるた・ようすけ) 器械体操を経てMMA(総合格闘技)を始め、2008年1月に修斗でプロデビュー、翌年にはバンタム級新人王に輝く。 2017年10月に修斗世界ストロー級王座に就くと、翌18年12月からONEに参戦を開始。その翌月の19年1月、急遽王者ジョシュア・パシオに挑むチャンスを得て判定勝利し2戦目でONE世界王者となるも、4月の初防衛戦でKO負けを喫して王座陥落。その後、10月のONE両国大会での修斗vsパンクラス対抗戦の大将戦で、パンクラスのストロー級王者・北方大地と対決し、2Rにパウンド一撃でダウンを奪ってTKO勝利。ONE世界王座再挑戦への大きなアピールとした。 |
選考理由
1、修斗vsパンクラス団体戦1-2と負け越しリードを許した中、大将戦で勝利しイーブンに持ち込む
2、大将戦でパンクラス王者の北方大地に2R59秒でKO勝利
3、来年度、再びONE王座獲得に向け期待される
選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ
受賞された猿田選手には、ゴールドジムより以下の賞品(アルティメットフレキシジョイントUC-Ⅱ 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アミノ12パウダー 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。
贈呈:ゴールドジムベストファイター記念インタビュー
「ONEストロー級日本人の中では自分がトップ、来年の日本大会でタイトルを獲る」
■“やっぱりONEの元チャンピオンは違うんだな”
3月に続き2度目となるONE Championshipの日本大会「ONE: CENTURY PART II」(10月13日、東京・両国国技館)。大会では修斗とパンクラス、日本総合格闘技の老舗2団体による全面対抗戦4試合が行われた。
ストロー級、バンタム級、ライト級、ウェルター級の4階級で両団体王者が激突し、猿田は7月にパンクラス王者となったばかりの北方大地と対戦。2R59秒、パウンドでのKOで北方を破り、強さを見せるとともに2勝2敗・五分の星に持ち込み対抗戦を締めくくった。
2017年10月に修斗世界ストロー級王者となった猿田は、翌18年12月からONEに参戦を開始。ここで元ONE世界ストロー級王者であるアレックス・シウバを破ると(判定3-0)、今年1月に急遽王者ジョシュア・パシオに挑むチャンスを得て、2-1の判定勝ち。2戦目にしていきなりONE世界ストロー級王者となり、19年1月のイーファイト月間ベストファイターにも輝いた。
同王座は今年4月にダイレクトリマッチでの初防衛戦に臨んだ際、パシオの右のヒザ蹴りが側頭部を打ち抜きでダウンを奪われ4RでKO負け。王座から陥落した。
10月の両国大会での北方との一戦は対抗戦ではあったが、パンクラスvs修斗の王者対決であるだけでなく、再起戦であり再びONE世界王座を目指す第一歩でもあった。
「北方選手のタイトルを獲った試合も観させてもらって、あそこまで砂辺(光久)選手を圧倒した相手っていなかったし、最後にフィニッシュしたし勢いがあって、すごく強い選手に決まったなと思いました」
北方は階級を変えながらも10年に渡りベルトを巻き続けてきた砂辺に7月挑戦。2Rこそ落としたものの、1・3・4Rとジャッジの支持を集めた。5Rには右フックで砂辺を沈め、16年12月に敗れたリベンジを果たし戴冠した。
「何でもできるファイター」と北方を警戒した猿田は、和術慧舟會HEARTSの大沢ケンジ代表とともに戦略を練りこの一戦に臨んだ。
「大沢さんといろいろ考えて、少し打撃でうかがっていた部分もあったんですけど、1Rに上手くテイクダウンできた時、思っていた以上にコントロールができたんです。もう少し動いたり、スクランブルの攻防になって拮抗した試合になるのかなと思っていたんですけど、上手くコントロールできたことで“これは2、3Rにフィニッシュへ持っていけるかな”っていうイメージができたので、2Rもテイクダウンしようと思っていました」
様々なパターン・戦略を用意して臨んだが、序盤のテイクダウンからグラウンドコントロールで感触を得て、それを押し進めたことが勝因になったという。試合は2R、ハイキックをキャッチし倒した猿田がパウンドを当て、北方を仕留めた。
「打撃を狙っている部分もあったんですけど向こうも結構強かったので、それよりもグラウンドで勝負した方がいいかなと思ったら行きましたね」
修斗vsパンクラス対抗戦ではパンクラスが第1戦・第2戦と勝利し、勝ち越しに王手としたが、第3戦のバンタム級で修斗の佐藤将光がパンクラス王者のハファエル・シウバに2R TKO勝ち。流れを変えて猿田に繋ぐ。
「今回は修斗チームで合同練習をしたりして、結構団体戦やチーム戦的な意識があったんです。1・2試合目は勝つかなと思っていたんですけど、テレビを見ながらアップをしていたら連続で負けてしまって、ヤバいなぁってちょっとプレッシャーはありました(苦笑)。流れがよくないなと思っていたんですけど、佐藤選手は相手が強いのにいい勝ち方で繋げてくれて、あそこで自分も気持ちが乗れた部分があったと思います。やっぱり対抗戦は気持ちが入りますね」
そんな“流れ”の後押しも受け、対抗戦の大将戦ともいうべき一番で猿田はインパクトあるKO勝ち。自身の実力はもちろんONE世界王座再挑戦への大きなアピールとした。
「北方選手は今日本のトップじゃないですか。だから圧倒して勝つことによって、“やっぱりONEの元チャンピオンは違うんだな”っていうことが見せられたし、チャトリCEOにも良いアピールになったと思います」
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