【シュートボクシング】奥山貴大が阿部路人を破る、佐藤執斗はサンチャイ・TEPPENGYMに判定負け
シュートボクシング協会/グラップリングシュートボクサーズ
『SHOOTBOXING 2021 YOUNG CAESER CUP CENTRAL #28 “MAXFC DEAD or ALIVE 02”』
2021年10月24日(日)愛知・ホテルプラザ勝川
▼メインイベント(第10試合) SBスーパーウェルター級 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
〇奥山貴大(NEXSPORTS/GSB/SBウェルター級1位)
判定3-0 ※30-29、30-29、30-29
●阿部路人(フリー)
当初は、奥山貴大と璃久が対戦する予定だったが、璃久の欠場により阿部に変更された。
奥山は長らくSB日本ウェルター級トップ戦線で活躍し、2018年6月にはベテランの忍アマラ―を下して5連勝。同年8月のRIZINではスーパーウェルター級に階級を上げてK-1・Krushを主戦場にしていた松倉信太郎と対戦するも2R KO負けを喫した。2019年2月には、再起を懸けて前SB日本スーパーウェルター級王者・坂本優起と対戦し判定勝利を収めている。続く同年4月のUMA戦で敗れ、今回が再起戦。現在空位のSB日本ウェルター級王座への挑戦にアピールしたいところだろう。
璃久の欠場によりチャンスが回ってきた阿部は、DEEPを主戦場に活躍してきた選手で、キックボクシングはKROSS×OVERなどのリングで結果を残してきた。MMAではグアムPXCに参戦経験のあるショーン・アルバレスを下すなど、実績を積んできている。
1R、阿部は左ハイキック。奥山は左ローキックを返す。互いに単発で手探りを入れる。左ハイキックの阿部。奥山はジャブから右ストレート。サウスポーの阿部は、左ストレート。これはかわした奥山が、右ストレートで攻める。慎重なふたり。阿部の左ストレートが強烈だが、奥山は冷静にブロックした。
2R、奥山がフェイントをかけながら、右ストレートで攻撃。阿部の左ハイキックが強烈で、なかなか前へ出られないか。奥山はローキックから右のパンチで攻撃。投げに対応する阿部。奥山が左ストレートをヒット、さらにミドルキックを入れて追い込む。三日月蹴りで互いに攻撃。やや奥山が優勢のままラウンド終了。
3R、右ボディストレートを打ち合う両者。阿部が三日月蹴り。奥山が右フック、さらに右ローキック。阿部の左ストレート。ロープ際で打ち合う両者。奥山が右ストレート。前へ出る奥山は、ヒザ蹴り。投げの体勢になるが、これは阿部が耐える。
最後まで打ち合うが、ここでゴング。判定3-0で、奥山がメインを勝利で飾った。
マイクを握った奥山は、「急なオファーを受けてくれた阿部選手、ありがとうございました。自分は27歳なんですけど、これからもっと上を目指して頑張っていこうと思っていますので、応援をよろしくお願いします」とアピールした。
▼第9試合 SBバンタム級 国際戦 54.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
●佐藤執斗(GSB/SB日本バンタム級2位、MAXFCフライ級王者、他2冠)
判定0-3 ※28-29、28-29、28-29
〇サンチャイ・TEPPENGYM(タイ/TEPPEN GYM/元ラジャダムナンスタジアム認定ミ ニフライ級王者)
SB国際戦で好カードが実現した。DEEP初代ストロー級王者カン・サトーを兄に持つ佐藤は、トリッキーな動きから繰り出す蹴り技を得意とし、SB中部地区の注目株。昨年3月の『KROSS×OVER11』では、ベテランの藤原あらしに判定勝ち。2週間後のRIZIN名古屋大会では國本正義と激闘を繰り広げ、同年7月のSB勝川大会では、MA日本バンタム級王者・KING剛も撃破し勢いに乗る。
対するサンチャイは、那須川天心らが練習するTEPPEN GYMのトレーナーで戦績は90戦を超えており、ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座を獲得したことがある。前戦は9月のKNOCK OUTで、KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者・白幡裕星に完勝した。
1R、佐藤はインロー、横蹴り。サンチャイは、右ミドルキックをヒットさせる。ミドルをキャッチした佐藤は、サンチャイを投げで頭から落とす。立ち上がったサンチャイはローキック、組みついて首投げ。
佐藤はローキック、左フックを当てる。さらに右フックをヒットして、サンチャイの足を持って転倒させる。サンチャイは右フック、プレッシャーをかけながら首相撲にとらえてヒザ蹴りを見舞ったところでラウンド終了。
2R、佐藤はローキック。首投げの佐藤は、シュートポイントを奪う。インローの佐藤は、右のパンチもヒット。首投げの佐藤に、サンチャイはヒザ蹴り。さらに首投げの佐藤、踏ん張るサンチャイ。するとサンチャイが、首投げでシュートポイントを奪い返す。首相撲のサンチャイ。佐藤は首投げを狙うが、これは同体で倒れる。互角の展開となった。
3R、投げに対応するサンチャイ。勝負は激戦に。佐藤は横蹴りで入る。サンチャイはローキック。さらに佐藤のバックをとって投げようとする。耐えた佐藤は、逆に首投げ。これをサンチャイが耐える。フックを放った佐藤は、首投げ。
サンチャイはヒザ蹴りから首投げ。佐藤は耐えて崩れる。さらに組みついたサンチャイが、首投げでシュートポイント。佐藤がフロントチョークを狙うが、不発に。終了のゴングが鳴ると、サンチャイがマットを叩いて喜びを表した。勝負は判定3-0で、サンチャイが勝者となった。
▶︎次ページは、村上悠佳vs神谷優良、井藤勇斗vs五十嵐大樹
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