【RISE】大接戦も平岡琴が百花を延長判定で下し、RISE QUEEN挑戦権を獲得
RISEクリエーション
『RISE WORLD SERIES 2019 Final Round』
2019年9月16日(月・祝)千葉・幕張メッセ イベントホール
▼第2試合 アトム級(-46kg)3分3R延長1R
●百花(魁塾/NJKFミネルヴァ日本アトム級王者)
延長判定1-2 ※9-10、10-9、9-10(本戦は28-29(平岡)、29-29、29-29)
○平岡 琴(TRY HARD GYM)
百花は30戦以上の戦績を持ち、ガムシャラに前へ出て打ち合いを挑むことから“浪速の喧嘩小町”の異名を取る。昨年11月には那須川天心の妹・那須川梨々にプロ初黒星を付けた。3月のRISE QUEENアトム級決定戦では紅絹に判定で敗れている。
対する平岡は極真会館(松井館長)の全日本女子軽量級で優勝、キックに転向し、Krushで活躍した後、RISEで2連勝。3月のRISE QUEENアトム級決定戦で那須川梨々に延長の末敗れたが、前戦は7月に韓国で行われたMKF(韓国のキックボクシング団体)vsRISEの対抗戦で、韓国王者相手にKO勝利している。勝者にはRISE QUEENアトム級王座への挑戦権が与えられる一戦、両者とも負けられない。
1R、百花が右ローから左ジャブを伸ばす。平岡の左ハイの打ち終わりに合わせ右ストレートを当て、平岡の攻撃で終わらせない。百花が直線的な突進からワンツー。平岡の入り際に百花は左ジャブをタイミングよくヒットさせる。
2R、平岡は左ロー、左ミドルの連打から左ジャブにつなげる。百花は小さなフェイントから右ボディ、右ストレートを打ち分け、ストレートを顔面にヒットさせる。足を使い横に回りながら小さく出入りをする百花へ、平岡は蹴りからパンチへのコンビネーション。さらにプレッシャーを強める平岡に百花は位置をずらしながら小さなパンチをコツコツ当てる。このラウンドに平岡はバックスピン、飛びヒザと大技を見せ会場を沸かせる。
3Rも平岡がプレッシャーをかけ続けるところに百花がタイミングよく右ストレートをヒット。中間距離では百花の回転が勝るが、至近距離では平岡がパワーに任せ左右のフックをヒットさせる。中盤に平岡が左ヒザを百花のボディに突き刺し、続けて右バックスピンもボディにヒット。百花が後退し平岡が詰めるが、平岡の打ち終わりに百花はパンチを合わせて打たれたままで終わらせない。明確な差がないまま終了のゴング。ジャッジは1人が平岡につけたが、残り2名はドローとなり延長が決定する。
延長に入ると、平岡がさらにプレッシャーを強めたところに百花がカウンターの左ジャブで平岡のアゴを跳ね上げる。平岡は右バックスピン、右飛びヒザと大技を繰り出し、左ミドルで百花の体をくの字に折る。パンチ時に体が流れ始める。平岡はクリンチからの再開時に右バックスピンを百花の左側頭部にヒット。終了直前に百花の右フックのヒットからヒザ、左右フックをヒットさせるも終了のゴング。延長ラウンドも接戦となったが、終始プレッシャーをかけ、終盤にも大技を繰り出した平岡が僅差の判定をものにした。
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