【RISE】政所仁がダウン奪い瀧谷渉太を返り討ち、田丸辰への挑戦決定
RISEクリエーション
「RISE 131」
2019年3月23日(土)東京・後楽園ホール
▼メインイベント スーパーフライ級(-53kg)次期挑戦者決定戦 3分3R無制限延長R
〇政所 仁(20=魁塾/同級2位、J-NETWORKスーパーフライ級王者)
判定3-0 ※30-28、29-27、30-26
●瀧谷渉太(29=KSS健生館/同級3位、元Krushスーパー・バンタム級王者)
※政所が王座挑戦権を獲得。
16歳で9戦無敗の初代RISEスーパーフライ級王者・田丸辰(たまる・とき)への挑戦権を懸けた、次期挑戦者決定戦が行われた。
政所は2017年10月のRIZIN福岡大会にてキックルールで石井一成と対戦し、打ち合いを制して勝利。一躍その名を轟かせた。2018年2月からRISEに参戦すると奥脇一哉、瀧谷渉太にも勝利。8月のKNOCK OUTでの試合では石井にリベンジを許したが、11月にはJ-NETWORK王座を獲得した。
瀧谷は2015年12月の試合を最後にリングを離れていたが、2017年9月に復帰。昨年3月の『RISE 123』からRISE参戦を果たすも連敗。しかし、8月の『RIZIN.12』でシュートボクシングのホープ佐藤執斗とダウンの応酬を繰り広げ、激しい試合を競り勝って復活。さらに今年2月には栄井大進を延長戦の末にTKOで破り、今回のリベンジ&王座挑戦へのチャンスをものにした。
1R、サウスポーの瀧谷はジャブから入り込んでパンチ&ローにつなげる。政所は強い左ローを蹴り、右の強打へつなげていくが、瀧谷が左ショートをヒット。
2R、組み合う場面になると政所が瀧谷をコカし、身体の強さを発揮する。そして右強打が瀧谷を襲う。瀧谷が組み付くと政所はヒザを顔、ボディへ突き上げる。終盤、政所は左ボディブローと飛びヒザ蹴りを見せた。
3Rもパワフルな右ストレート、左フックで前へ出る政所。瀧谷は蹴りを繰り出すが政所が豪快なパンチからボディにヒザを突き上げる。そして続く左ボディブローでダウンを奪った。一気に攻める政所は飛びヒザ蹴り、パンチ、ボディへのヒザ蹴りと瀧谷を一方的に攻めまくって試合終了。判定3-0で田丸への挑戦権を手にした。
政所はマイクを持つと「今日は魁塾でセミとメインをさせてもらったんですが、百花が負けちゃって。僕もKOしたかったんですが全然ダメでした。瀧谷選手が強かったです。2人で勝ったら7月の大阪大会に出させてくださいと言いたかったんですが、僕一人でも盛り上げるのでお願いします。次回はもっと倒せる試合をするのでこれからもよろしくお願いします」と、KOを逃したことを反省しながら7月の大阪大会出場をアピール。
するとここで田丸がベルトを持ってリングイン。「今メインの試合を見ていました。結果も前から予想していましたが、実力はこんなもんかって感じなので、5月ぶっ飛ばして僕も大阪どうですかね? 5月怪我無しでぶっ飛ばして7月の準備をするのでよろしくお願いします」と、5月の政所との初防衛戦をクリアーして7月の大阪大会にも参戦するとアピールした。
▼セミファイナル RISE QUEENアトム級(-46kg)決定戦準決勝 3分3R延長1R
●百花(26=魁塾/NJKFミネルヴァ日本アトム級王者)
判定3-0 ※29-30、28-30、28-30
〇紅絹(35=NEXT NEXT LEVEL渋谷/元J-GIRLSミニフライ級王者)
※紅絹が決勝戦へ進出。
これまで休眠状態だった女子のタイトル「RISE QUEEN」が復活し、アトム級(-46kg)4選手によるトーナメントが開催され新チャンピオンの座を争う。RISE QUEENにはこれまでRENA、神村エリカと日本を代表する女子ファイターが王座に就いている(両者とも48kg級)。
百花は2010年12月のプロデビュー以来、DEEP☆KICK、JEWELS、REBELS、J-GIRLSなどでキャリアを重ね、2012年にJEWELSのキックトーナメントで優勝。2017年9月にミネルヴァ・アトム級王座を奪取した。2018年9月には佐藤レイナを下して初防衛に成功している。ガムシャラに前へ出ての打ち合いを挑むことから“浪速の喧嘩小町”の ニックネームを持つ。
紅絹は2016年10月プロデビューで50戦を超えるキャリアを持つ大ベテラン。パンチとスピードを武器に国内外の強豪たちと拳を交えてきた。2012年11月にJ-GIRLSミニフライ級王者となり、初防衛にも成功。2013年2月にはデビュー以来7戦無敗だったシュートボクシングのMIOに初黒星を付けた。近年はKrushにも参戦し、タイトル挑戦も果たしている。RISEには2013年9月13日神村エリカ戦以来の参戦。
両者は2013年5月にJ-GIRLSで対戦し、紅絹が判定勝ちしている。
1R、百花はワンツーを放っていくが、紅絹のステップに空振りが目立つ。紅絹はローからパンチ、パンチからローと攻撃をつなげ、左ミドルもしっかり当てていく。前へ出てパンチと蹴りを出す百花だが、紅絹のステップでかわされる。
2R、手数を出す百花に紅絹が右フックを狙い打ちして何度もヒットを奪う。終盤、足を止めての打ち合いを仕掛けた百花だったが、やはり紅絹のヒットアンドウェーに翻弄される形に。
3R、紅絹は軽くだが的確に左ミドルとパンチを当てていく。強い左フックも打ち込む。百花は前へ出て右ストレート。紅絹のかわして打つ、蹴るが目立ち、逆に百花は単発で終わるため攻撃の印象が薄い。
判定は3-0で紅絹が勝利。ベテランの上手さを見せ付けて百花を返り討ちにし、那須川梨々に続いての決勝進出を決めた。
紅絹はマイクを持つと「2Rの百花選手の右フックで左耳が聞こえないです。百花選手は6年前にやった時とは別人で圧力あるし、一個一個が重くなっていました。次は那須川さん? 多分、来た方がいいと思う」と那須川をリングに呼び込んで「次は3分5Rらしいよ。じゃんけんで(勝敗を)決めない?」とジョークを飛ばす。
那須川は「今の試合を見て試合慣れしているなと思って。体力も凄くあるしめっちゃ手ごわいと思いますが、戦うとなったらぶっ倒すのでよろしくお願いします」と宣戦布告。
紅絹は「みんな梨々選手を応援しているのは分かっています。でもBBAナメんなよ。もう35歳ですが、3分5R動ける身体を作ってくるので。ここに上がっちゃえば(年齢差は)関係ない。バチバチの3分5R出来るように練習してくるので試合を楽しみにしていてください」と、19歳差決勝戦へ向けて意気込んだ。
- ≪ 前のページへ
- 次のページへ ≫
●編集部オススメ
・兄・天心と共にベルトを巻きたい那須川梨々、平岡琴は「そんなストーリーぶっ壊す」
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
関連記事
【関連リンク】