2020/12/16（水）UP
（最終更新：2020/12/16 21:44）

前クルーザー級王者カリミアンが1月K’FESTA.4で再起戦、相手は2度激戦を繰り広げた愛鷹の同門・谷川聖哉

　2021年1月24日（日）東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される、K-1年間最大のビッグマッチ『K’FESTA.4』の第3弾対戦カード発表記者会見が、12月16日（水）都内にて行われた。

　前K-1クルーザー級王者シナ・カリミアン（イラン/POWER OF DREAM）の再起戦が決定。谷川聖哉（日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）と対戦する。この試合の契約は[スーパーファイト/K-1 クルーザー級/3分3R・延長1R]に決定した。

カリミアンはすごみのある表情で再起戦への意気込みを語る

　カリミアンは世界各国のアマチュアムエタイで活躍後、18年9月の初代クルーザー級王座決定トーナメントでK-1に参戦。決勝でブバッカ・エル・バクーリを破り、初代王座に就いた。19年8月のノンタイトル戦で愛鷹亮にまさかのKO負けを喫したが、翌年3月の『K’FESTA.3』で王座を懸け再戦。判定で愛鷹を破り、リベンジと2度目の防衛を果たした。11月の福岡大会では3度目の防衛戦に挑むも、K-JeeにKO負けを喫し王座陥落。この『K’FESTA.4』に再起を懸ける。

　カリミアンは再起戦に向けた意気込みを問われると「今は特に多くを語ることはない。ただ試合に向けての準備は整っています」と言葉短かめにコメント。王座陥落後の練習を問われても「とくに変わったことはしていないし、これからも同じトレーニングをする」と感情を込めずにコメントを返した。

カリミアンは愛鷹亮と2度に渡って激戦を繰り広げた＝写真は2020年3月

　冷静に淡々とコメントを返すカリミアンの姿に、ベルトを失った精神状態を問われる質問が飛んだ。しかしカリミアンは「王者である上で必ずしもベルトが必要だとは思っていない。ベルトを2つ持っていても、気持ちの上で王者にふさわしくない選手もいるだろう。自分の中で大事なものは心だと思っている」と、まさに王者の風格が感じられる落ち着きを見せた。

　最後にカリミアンは「2021年に自分と対戦する相手にとって、自分は危険な相手になるのは間違いない。今知っているカリミアンとはまったく違うカリミアンと戦うことになるだろう」と、大きな挫折からの変化を感じさせるコメントを残した。

愛鷹と同門の谷川聖哉「シナ選手が勝つと思われてるけど、そこをひっくり返す」と前王者撃破に意気込みを見せる

　対する谷川は第1・3回真正会全日本空手道選手権大会重量級優勝の実績を残し、2017年5月にキックボクシングでプロデビュー。2020年にK-1 GYM SAGAMI-ONO KREST所属となり、同年3月にプレミリナリーファイトでK-1デビュー。グループ3戦目にして前王者の牙城に挑む。

　谷川の前戦は今年10月のKrushにおいてサッタリ・ウィラサクレックにKO負け。この敗戦を踏まえ「自分の全てを見直して、シナ選手を倒すためだけに集中して練習する」と意気込む。

　所属のK-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTには、カリミアンと2度の激戦を繰り広げた愛鷹亮が所属している。同じ重量級のため秘策を伝授されるかと思われたが「アドバイスをもらおうとは思うけど、目指しているスタイルが違う」と、あくまで戦うのは自分と主張。「ほとんどの人がシナ選手が勝つと思ってるけど、そこをひっくり返して、チャンピオンのK-Jee選手とやっても全然勝てると思われるような豪快なKOを見せたい」と前王者を倒しタイトル戦線へ躍り出る構えを見せた。

☆1.24 K-1 対戦カード、イベント情報はこちら

＜決定対戦カード＞
[スーパーファイト/K-1クルーザー級/3分3R・延長1R]
シナ・カリミアン（イラン/POWER OF DREAM）
vs
谷川聖哉（日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）

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