【RISE】“鉄拳”リーが裕樹にKO勝ち、野辺危うし
▼第8試合 フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R
〇村越優汰(湘南格闘クラブ/RISEバンタム級1位、前RISEバンタム級王者)
判定2-0 ※30-30、30-28、30-28
●工藤政英(新宿レフティージム/RISEフェザー級2位、前REBELS 55kg級王者)
村越はRISEの生え抜き選手として、連勝を重ねて2014年7月にトーナメントを制して第5代RISEバンタム級王座に就いた。しかし、翌年5月の初防衛戦で那須川天心に敗れて王座を失い、昨年9月に王座奪回を目指して那須川に挑戦したがリベンジはならなかった。今回からフェザー級に正式転向し、11月23日(木・祝)東京・TDCホールで10年ぶりの開催となる『DEAD OR ALIVE TOURNAMENT』(略称DoA)の出場を狙う。
対する工藤は昨年5月からRISEに参戦し、優吾・FLYSKYGYM、佐野貴信とRISEランカーを立て続けにKO。今年5月大会ではRISEフェザー級3位・森本“狂犬”義久と延長戦にわたる激闘を演じて引き分けている。現在、DoA出場に最も近い位置にいると目されている選手だ。
1R、村越は後ろ回し蹴りを繰り出してけん制し、左ミドルを何度もクリーンヒットさせていく。工藤は右ローで応戦するが、すでに右わき腹が真っ赤に。
2R、蹴りを多用していた村越がパンチで攻め始め、工藤はローで応戦。徹底して右ローを蹴っていく。工藤の右ボディブローがようやくヒットしたが、村越はすぐに反撃。
3R、村越が顔面前蹴り、飛びヒザ蹴り、左ミドルと工藤を突き放す。左ミドルをフェイントしてのバックハンドブローも繰り出した。前に出てパンチをまとめた工藤だが、村越に距離を支配されて思うように攻められず、多彩な攻撃を見せた村越が判定2-0で勝利を収めた。
村越はマイクを持つと、「RISEのリングは10カ月ぶりです。こんないい勝負をするのではなく差を見せて勝ちたかったので納得いかないです。11月にトーナメントがありますが、優勝する自信があります」とDoA出場をアピール。最後には「工藤選手はタフで疲れました」と苦笑いした。
▼第7試合 ライト級(-63kg)次期挑戦者決定戦 3分3R無制限延長R
〇麻原将平(パウンドフォーパウンド/RISEライト級1位、HOOST CUP日本スーパーライト級王者)
KO 2R 6秒 ※左フック
●直樹(BRING IT ONパラエストラ葛西/RISEライト級3位、2015年RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級優勝)
5月のトーナメント準決勝、麻原は元NJKFライト級王者の一輝相手に判定で勝利。直樹は川島史也に右ハイキック一発で秒殺KO勝ちを収めている。麻原は長くRISEランカーとして君臨し、タイトル挑戦経験もあるが、RISE王座に手が届かなかった。一方の直樹はタイトル挑戦目前までいきながら、一輝に敗れて王座が遠のいた。共に挫折を乗り越えてたどり着いた挑戦者決定戦となった。
1R、直樹はジャブで様子を見て、麻原は右ローを蹴っていく。直樹のハイキックはしゃがむようにしてかわす麻原。両者とも様子を見るようにゆったりとしたリズムで技を出し合っていたが、試合終了間際に麻原が鋭く踏み込んでの打ち下ろしの右フック。
この一発が見事に決まり、直樹はまるでスローモーションのようにゆっくりと倒れる。何とか立ち上がったところで初回終了となった。
2Rが始まるとすぐ、麻原はダメージが残る直樹に左フック。さらにもう一発踏み込んでの左フックを放つと、またも直樹はゆっくりとスローモーションのように倒れていき、そのまま起き上がれず麻原の豪快なKO勝ちとなった。直樹は担架で運ばれた。
麻原はマイクを持ち、「久しぶりのKOで興奮しています。次、不可思選手と戦うことになったのでしっかりRISEのベルトを獲ります」とRISEライト級王者・不可思へ宣戦布告。続けて「でも自分にはそれ以上に大きな目標があって、最後にやりたいと思っている選手がいます。2度負けているイ・ソンヒョン(元RISEスーパーライト級王者)です。自分が今でも現役をやっているのはソンヒョンとやるためです。ソンヒョン、待っとってな」とソンヒョンへのリベンジを宣言した。
するとリングサイドで観戦していた不可思がリングに上がり、「麻原選手、めっちゃいい試合でした。面白かったです。9月15日の防衛戦、1回やった相手には興味ないけれど(2015年11月に不可思が勝利)今日の試合を見て楽しみになりました」とアピール。
そして「でもソンヒョンがどうとか言っていたけれど、2回目も俺が勝つので。俺に勝つための練習を頑張ってください」と言うと、麻原と額をつけてのにらみ合いを展開。場内は大きくどよめいた。
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