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【DEEP KICK】KING剛がTKO勝利で新王者に、19歳KING龍蔵が大樹を下す

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2024/04/06(土)UP

KING剛がTKOで新チャンピオンに

DEEP☆KICK実行委員会
『DEEP☆KICK 69』

2024年3月31日(日)大阪・テクスピア大阪

▼メインイベント DEEP☆KICK-53kg王座決定トーナメント決勝 3分3R 延長1R
◯KING剛(ROYAL KINGS)
TKO 1R3分00秒 ※レフェリーストップ
⚫️中田史斗(究道会館)
※KING剛が-53kg第5代王者に

 三度目の正直を地で行く戴冠劇だった。メインイベントではKING剛が中田史斗に1ラウンドTKO勝ち。第5代DEEP☆KICK-53㎏級王者となった。

ラウンド中盤までは中田のペースだった

 剛は過去に2度DEEP☆KICKのトーナメントに出場しているが、一度目は長谷川海翔に、二度目は上村雄音といずれもその後トーナメントを制した選手に敗れている。
 これまでの33戦のキャリアの中でキック界の老舗MA日本キックやKOSの王座は奪取しているだけに、DEEP☆KICKのベルトだけには縁がないようにも思われた。しかしながら勝利の女神は日夜努力を続けるベテランを見捨てなかった。

剛の右フックがヒット、中田はダウン

 ラウンド中盤まで試合の流れを握っていたのは中田の方だった。右フック、ワンツー、飛びヒザで攻め込み、いずれものアタックで剛のバランスを崩す。今回の試合が決まるまで中田は剛が所属するROYAL KINGSに何度も出稽古に行っている。互いに手の内を知り尽くしているだけに、中田にとってはそれがプラスに出た格好だ。

 ラウンド終盤、剛は劣勢の流れを突然断ち切るかのように右フックで先制のダウンを奪う。そして残り時間10秒を切ったところで、明らかにダメージの残る中田に再び右をクリーンヒットさせ究道会館期待のルーキーをキャンバスに這わせた。

剛の右が再びヒット、中田が崩れ落ちる

 この日、セミファイナルでは同門の後輩であるKING龍蔵が大樹との現役王者対決を制しているだけに、メイン、セミともROYAL KINGS勢が勝利を収めたことになる。

 試合後、剛は「このベルトが似合うような男になりたい」と謙虚に話し始めた。「僕は-53㎏の選手だったら、デビューしたての選手でもライバルだと思っている。誰とでも組まれたら試合はします」

中田をリングに這わせてKO勝利

 試合中、何度もグラつかせられたことについて水を向けると、剛は「それがロイキンスタイル」と胸を張った。「何度ダウンを奪われようと、ゴングが鳴るまで試合は終わらないじゃないですか。キックは気持ちで勝てるスポーツなので」
 タネ ヨシホ、滉大、寺山遼冴、長谷川海翔とそうそうたる面々が歴代王者として名を連ねる階級で、ROYAL KINGSが誇る努力の男はどんな歴史を刻むのか。

▶︎次ページはセミファイナルKING龍蔵 vs大樹、上野コウキvs健真

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