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【全空連】荒賀が薄氷を踏む試合の連続でアジア連覇、香川、染谷ら初優勝

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2015/09/06(日)UP

荒賀は山場だった準々決勝、イラン選手にリードを許したがイーブンに持ち込み判定勝ち、決勝もまた同様の展開だったが見事二連覇を達成した Ryutaro Araga vs Zabiolla Poursha

アジア空手道連盟主催、全日本空手道連盟(全空連)主管
第13回アジアシニア空手道選手権大会

個人戦 9月4日(金)、5日(土) 横浜文化体育館

 2年に1度のアジアシニア選手権が13回目で日本で初開催。

 この大会はシニア(18歳以上)のトーナメント制でルールは伝統派ルール(ポイント制で強打は禁止)だ。

86kg超級で優勝した男子キャプテン香川幸允(中央)

 イラン、中国・台湾、カザフスタンなどの強豪の中、個人競技では組手競技11種目のうち男子84kg級では昨年の全日本王者の荒賀龍太郎がアジアシニア選手権2連覇を飾った。
 また男子84kg超級では一昨年の全日本王者の男子キャプテンの香川幸允(ひでよし)が192cmの長身を生かし初優勝。

女子68kg以下級で優勝した女子キャプテンの染谷香予(中央)

 女子では2012年 世界女子組手68kg級優勝で全日本二連覇中の女子キャプテンの染谷香予が自分より長身の相手へ素早く中に入る突きでポイントを重ね初戦から決勝まで圧勝し優勝、50kg級では多田野彩香が国際大会初出場で初優勝を果たした。
 初優勝が期待された女子68キロ超級の空手界の“きゃりーぱみゅぱみゅ”こと植草歩は準決勝で前回優勝のハミデ(イラン)に惜敗し3位だった。

 形の部は男女の2種目が行われ女子の清水希容、男子の喜友名諒ともに今大会初優勝。両者とも昨年の世界選手権で優勝しており今大会は他国の選手を寄せ付けなかった。

日本人優勝選手レポート
組手の部
(5日)
男子84kg級 優勝 荒賀龍太郎(Ryutaro Araga)
 

決勝で蹴りが得意なアルメジャディに苦戦

 荒賀初戦8-0完勝するも準々決勝でイランのザビオラ選手と2−2のポイントで並んだラスト1分、ザビオラの上段回し蹴りで一本(3ポイント)を許し5−2とリードを許すも突きで有効(1ポイント)を3本決め5−5でポイントで並び、審判判定は3−2の僅差で荒賀。勝ちを拾った。準決勝はカザフスタンのイゴールに突きの有効ポイントを重ね5-2で勝利。

突きのポイントを重ねて追いつき判定で勝利し二連覇を果たした荒賀(左)

 決勝では蹴りが得意なアルメジャディ(クウェート)に得意の素早い突きで有効を重ね2−0とリードしていたが残り1分18秒のところで裏上段回し蹴りで一本を取られ3-2となり追う展開に。ラスト12秒で荒賀が中段突きで有効を取りイーブン、旗判定は4-1で荒賀が勝利、薄氷を踏む戦いで二連覇を達成した。
「(2連覇のプレッシャーは)相手が違うので普段通りです。準々決勝のイラン選手が山場と思っていました。決勝も同じく追う展開になり追いつくことができたましたがリードを許しても冷静に試合をすることができました。今まではそうではなかったので、そこは成長しているところだと思います」とコメントした。
 

84kg超級 優勝 香川幸允(Hideyoshi Kagawa)

192cm、110kgの巨体から突きを決める香川。

 前回大会準優勝で初優勝を目指す香川は192cm 110kgの巨体からは想像できない素早い突きを中心に初戦のウズペキスタンの選手に10−2で快勝、準決勝はクウェートのアルメスファ相手の足技に若干手こずるも8−4の差をつけ決勝に駒を進めた。
 決勝戦はイランのサジャド。前回の大会では決勝で1ポイントリードから追い抜かれ優勝を逃した。

リーチのある蹴り技もさえた香川(左)

 今回は後半に香川が上段突きで有効を取り1ポイントリードするとラスト30秒でサジャドが突きで有効を返しイーブン。さらにラスト20秒でお互いが突きで有効を取り合い2-2に。終了間際、香川の中段蹴りが技ありとなり2ポイント。4−2で香川が勝利しリベンジを果たした。
 初優勝の香川は「これまで4位、4位、3位、2位、と徐々に順位が上がっていってこの試合はこれで5回目だったので必ず優勝するつもりでした。次は12月の全日本で優勝を狙います」とコメントした。
 

女子68kg級 優勝 染谷香予(Kayo Someya)

決勝戦、相手の上段突きをスレスレでかわし中段突きを入れる染谷(右)

 染谷香予は初戦、長身のイラン選手に積極的に攻め突きのポイント2つで2-0とリードするもラスト1分で相手の横蹴りがヒットし技ありでポイントを奪われるも攻めの姿勢を崩さず突きのポイントを重ね5−2勝利、2戦目は中国のリンリンにフットワークからの鋭い突きを重ねポイント3−1で勝利。
 決勝は蹴りを得意とするカザフスタンのグザリヤに対し染谷は突きでの有効と左上段回し蹴りの一本などを重ね前半1分で染谷が6−0でリード。

決勝戦は前に行く試合を心がけた染谷。リーチのある相手の蹴り染谷の突きが交差する

 後半、グザリヤがヒットアンドアウェイでの染谷にうまく追いかけ中段蹴りをヒットさせ技ありを奪う。またお互い突きのポイントがあり染谷リードのまま7-3となるもグザリヤの両手掴みなどの反則が重なり残り3秒でグザリヤが反則負け、染谷が圧勝し初優勝を飾った。
「妹(染谷真有美)と姉妹優勝したかったのですが、妹が決勝で前に出る試合ができなくて負けたので、私は決勝で前に出ていこうと思えました。その決勝では前半良かったのですが後半点の取り合いになったので自分の採点は60点くらい。次は12月の全日本で3連覇を狙い、来年の世界大会のメンバーに選ばれ優勝をすることです」と染谷は2度目の世界優勝を目標にした。

 次のページは外国人の裏回し蹴りに苦戦と形の結果

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