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五輪銀 ”空手女子形”清水希容が敗れる、大野ひかる勝利で世界代表に内定

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2021/09/02(木)UP

大野ひかる(左)と清水希容(右)。昨年の全日本選手権でも大野が勝利している。

 9月2日、東京辰巳の空手道会館にて今年11月16-21日にドバイで開催される『第25回WKF世界空手道選手権大会』に向け日本代表選考が開催された。
 先のオリンピック代表選手も参加した選考会となったが、最も注目されたのは、女子形オリンピック銀メダリストの清水希容(27=ミキハウス:世界ランク2位)と大野ひかる(29=大分市消防局:世界ランク4位)との代表争いだった。

【フォト】大野ひかるの形と笑顔の記念撮影

 清水は過去2014年、2016年と世界選手権では女子個人形で優勝。2018年以降の国際大会ではスペインのサンドラ・サンチェス(世界ランク1位)と星を分け合ってきた。オリンピックではこのサンドラに敗退し銀メダルとなったことが記憶に新しい。

 一方の大野はジュニアカテゴリー(18歳以下)の世界選手権で形、組手ともに優勝、さらに18歳以上のシニア女子団体形でも世界選手権優勝経験を持つ。 2人の対戦は昨年前半までは清水が優位であったが、12月に開催された全日本選手権では大野が清水の8連覇を阻止し優勝した経緯がある。
 大野は昨今、インスタグラムで度々、筋力やバランス向上のトレーニングを公開しているが、しっかりとその効果が形に現れたか。受けから突きへのブレることのない体軸の移動や、相手の体を引きちぎるかのような手先の使い方などを見せ、清水を僅差で下し、初の個人形代表に内定した。
 また、男子個人形ではオリンピック金メダリストで世界選手選手権3連覇中の喜友名諒(世界ランク3位)が代表内定となった。

♢大野ひかる 1992年8月30日 大分県出身
2009年 世界ジュニア選手権・優勝
2016年 世界空手道選手権 女子団体形優勝
2019年 KARATE1 シリーズA・モントリオール優勝
2020年 第48回全日本空手道選手会大会 女子形個人戦・優勝

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