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【全空連】女子・染谷が終了間際の逆転勝ちの連続で初優勝。男子は香川が初優勝

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2013/12/08(日)UP

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終了5秒前に染谷(青)が気迫の逆転劇

全日本空手道連盟主催
「内閣総理大臣杯 第41回全日本空手道選手権大会」
2013年12月8日(日)日本武道館

 全日本空手道連盟(全空連)の全日本大会は伝統派空手としてカテゴリ分けされ、ルールとしては顔面や腹部への突き蹴りによる寸止めで正確に先に決めた方にポイントが入る。掴んでから瞬時に足払いや投げで相手を倒し下段突きを決めてもポイント。
 上段や中段の突きは1ポイント、中段への蹴りは2ポイント、上段へ蹴りは3ポイント、投げからの下段突きは3ポイント、8ポイント差がつくと試合終了で、決勝戦の試合時間は男子4分、女子3分で競われた。

▼女子組手個人戦 決勝
○染谷 香予(そめや・かよ/学生連盟)
ポイント 3-2
●東 世菜(ひがし・せな/長崎県)

序盤、ポイントを先制した東(赤)

 染谷は昨年11月のパリの世界大会で金メダルに輝いたが、この大会では一昨年、昨年と2年連続2位に甘んじている。今年こそ優勝を狙いたいところだが準々決勝でピンチが訪れた。岐阜の本間に前半4-1とリードを許してしまったのだ。しかし、相手の懐に素早く飛び込む中段突きでコツコツポイントを重ね、4-4となり試合終了直前で逆転の突きで5-4で勝利、準決勝も0-0と競り合う中、残り時間わずかのところで突きで有効で1ポイント取り決勝に進んだ。

後半に入り染谷の素早い中段突きが決まりはじめる。

 一方、東も一昨年、昨年と2年連続3位と初優勝を狙うが、準決勝で大会4連覇を狙う小林実希に長身から繰り出す上段突きなどでポイントを重ね4-1で小林から大金星を挙げた。

 この勢いで初優勝といきたい東、決勝でも同じくリーチを生かし東が突きで立て続けにポイントを奪うが、後半に入り小柄ながらも相手の懐に素早く飛び込む染谷の中段突きが1ポイント、また1ポイントと追い上げポイントが2-2に並ぶ。

残り5秒で逆転した瞬間

 そして残り5秒のところで染谷が飛び込んで中段突きが決まり1ポイント加算され大逆転、間もなく試合終了となり染谷が初優勝を飾った。

 試合後、続いた大逆転劇を優勝インタビューで聞かれた染谷は「これが学生最後の試合。試合途中で同じ帝京大学の仲間と戦い(勝ちを収めたことで)仲間のためにも戦おうと思った。またここまでサポートしてくれた両親のためにも頑張った」と喜びを語った。

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