2021/07/25（日）UP
（最終更新：2021/12/17 15:51）

SARAMIが中村を下し女王・黒部への挑戦権を手にした

▼セミファイナル（第7試合）　女子世界スーパーアトム級次期挑戦者決定戦5分3R
○SARAMI（パンクラスイズム横浜/同級2位）
TKO　2R2分48秒　※パウンド連打
●中村未来（マルスジム/同級4位）
※SARAMIが黒部への挑戦権獲得

パワフルな右フック

　女子スーパーアトム級世界王者・黒部三奈への挑戦権を掛けて争う一戦。

　SARAMIはプロ20戦を超える実力者。DEEP JEWELS、ROAD FC、PXCを渡り歩き、19年にはONEチャンピオンシップの登竜門大会「ONEウォリアーシリーズ」（OWS）に参戦し、1勝1敗の成績を収めている。昨年11月に修斗初参戦すると、同年8月に開催された［初代スーパーアトム級王座決定トーナメント決勝］で黒部とタイトルを争った杉本恵と対決。1Rで腕十字を極め、修斗デビュー戦を勝利で飾った。

　対する中村はアマチュア修斗全日本選手権準優勝の実績を持ち、昨年2月にプロデビューすると、圧倒的な打撃で勝利。今年2月に行われた『Road to ONE:4th Young Guns』では、ONEの日本人女子ホープ・平田樹に2RTKO負けするも、平田のテイクダウンから立ち上がっては打撃をヒットさせる健闘を見せた。

中村の鋭い左ハイ

　1R、サウスポーの中村が細かい右ロー。中村の右ミドルをキャッチしたSARAMIは押し込み、中村にケージを背負わせる。中村を投げてグラウンドに持ち込んだSARAMIはフロントチョーク。立ち上がった中村をケージに押し込み首投げをしかけるが、中村は耐えグラウンドに持ち込ませない。ラウンド終盤に中村が大きな左ハイキックでSARAMIの顔をゆがませる。

　2R、中村の右ストレートに合わせたタックルでSARAMIがテイクダウンを奪取。上を取ったSARAMIはアームバーを狙いつつ、ハーフからマウントをとりパウンド。下で体を回す中村にSARAMIはパウンドを落とし続け、抵抗できない中村を見たレフェリーが試合をストップ。SARAMIがTKO勝利で女王・黒部への挑戦権を手にした。

最後はSARAMIのパウンド連打でフィニッシュ！

　勝利のSARAMIが待つケージへ、ベルトを持った女王・黒部が登場。3度目の戦いとなるSARAMIへ「レベルも上がってきているので、チャンピオンシップではいい試合をしましょう。ぶっ飛ばします」と意気込み。それを受けたSARAMIは「黒部さんはベルトがあるから彼氏ができないんじゃないかな。私は彼氏もいて私生活も充実したチャンピオンになりたいと思います」と、黒部の痛いところを突きながら王座奪取を宣言した。

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