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【JFKO】白蓮会館・山口翔大が新極真会の入来建武、落合光星下して重量級優勝

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2019/05/21(火)UP

白蓮会館の山口翔大(右)が執念の優勝

第5回全日本フルコンタクト空手道選手権大会
~第1回全世界フルコンタクト空手道選手権大会 日本代表選抜戦~ (2日目・最終日)
5月20日(日)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)
 
▼男子重量級 決勝戦
○山口翔大(28=白蓮会館/第4回JFKO全日本大会 重量級 優勝)
判定 5-0
●落合光星(27=新極真会和歌山支部/第2回JFKO全日本大会 重量級 準優勝)
 
 2013年に発足した全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)が6回目の大会を開催。昨年は世界22カ国から選ばれた外国人選手を含めた第1回国際大会として開催され、今回は第5回目の全日本大会となる。
 5月18(土)、19(日)と2日間にわたって、エディオンアリーナ大阪にて、階級別のトーナメントが争われた。
 
 左ブロックの準決勝では新極真会2013年全日本大会優勝者・落合光星が重量級の新鋭・後藤優太(空手道MAC) を接近戦での威力あるパンチとローキックで退け決勝に進出。
 

準決勝、徹底したローキック戦略で入来(右)を下した山口


 波乱はもう一つの準決勝戦で起きた。昨年の第一回国際大会チャンピオンで新極真会2016年全日本王者・入来建武(新極真会城南川崎支部)と、第4回全日本チャンピオンで白蓮会館全日本4度優勝者・山口翔大が対決。
 
 序盤から接近戦で詰め、積極的に左右のローを入れる山口に、入来も落ち着いて受け返す。しかし1分を過ぎたあたりから、執拗な山口の右ローを入来がブロック。入来も右ローを返すが、パンチからの流れるようなローが止まらない山口。
 ラスト40秒で、山口がペースを上げ、ローの蹴り数をアップ。ラスト30秒のラッシュも先手を取り、優勢なまま試合を終わらせた山口が5-0で入来に勝利した。
 

落合も重いローで対抗するが…


 決勝戦では準決勝の入来戦同様、序盤から真向打ち合いに行く山口。準決勝で入来を崩した右ローを、落合の左足アウト、インと入れてゆく。落合は山口のローをガードすることもなく、どっしり落ち着いて突きで山口の胸を狙う。さらに威力のありそうなローも蹴り込む落合。
 
 接近戦が続き、互いにヒジを打ち合う場面も。ボディのガードをしっかりと固める山口は、ヒザでのローキックを落合の脚めがけ落とし続ける。突きを出したい落合だが、山口の固いガードに阻まれ気味か。
 ラスト30秒近くから、山口が今までの地味な接近戦が嘘のように、爆発したようなパンチローのラッシュをかける。回り込んで攻撃の山口をパンチで追いかける落合。
 
 ペースを握って戦った山口が、判定5-0の勝利。1年ぶりの優勝に返り咲いた。
 
 判定を聞いた山口は、感極まったように上半身を崩れ落とす。試合直後のインタビューでは「この大会に向け仕事もやめちゃいまして、練習につぎ込んできました。妻にも子どもにも迷惑かけ、ホッとしています」と、今回の試合に賭けていたと告白。
 
 昨年の第一回国際大会では初日に敗退した山口。その試合で「左のヒジを3カ所骨折し、靭帯もズタズタになりました。手術しないと治らないと言われましたが、トレーナーさんたちのおかげで何とか復活でき、この舞台で優勝できました」と再起を飾れたことを喜ぶ。
 

師匠の南豪宏(左)と喜ぶ山口


 魚本流空手から、高校生の時に白蓮会館へ移籍した山口は「新極真の強い選手に憧れて、いつか倒して勝ってやろうと12年間そのことばかり考えて頑張ってきた」と語り、新極真会が今年秋主催する第12回世界大会へ「そちらも出場させていただけるのであれば、日本を背負って出たい」と日本選手枠での出場をアピール。翌日、新極真世界大会の日本代表として抜擢された。
 
 また今回の大会は、来年開催されるWFKO主催『第1回全世界フルコンタクト空手道選手権大会』の日本代表選抜戦でもあり、各階級男子上位3名、女子上位2名が選抜される。
 
 男子重量級の三位決定戦では、入来がインローでの技ありを取り5-0で勝利、日本代表の切符を手にした。
 

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