【JFKO】元ムエタイ王者の秋元、決勝進出も僅差で涙を呑む
全日本フルコンタクト空手道連盟
「第2回全日本フルコンタクト空手道選手権大会」(決勝日)
2015年5月24日(日)大阪府立体育会館
空手のオリンピック種目化を目指して設立された、全日本フルコンタクト空手道連盟(以下JFKO)の第2回大会。昨年を上回る国内267団体から男女375名が出場し、初日を勝ち抜いた男子各階級ベスト8、女子ベスト4による熱戦が繰り広げられた。
注目を集めたプロ戦績19勝(10KO)無敗、元WBCムエタイ日本フェザー級王者・秋元皓貴は軽量級準々決勝で、昨年度の王者で空手では4年間無敗の大石航輝(芦原会館)と激突。秋元の空手復帰戦となったJKJO全日本大会でも両者は対戦しており、その時は大石が勝利している。
秋元はカウンターの右中段回し蹴り、ノーモーションのヒザ蹴りで試合を優位に進め、胸元への縦・横ヒジ打ちまで繰り出す。2度目の延長戦で大石は胸を合わせての攻撃で2度の注意を受け(減点)、挽回するために胴まわし回転蹴りを繰り出すが時間切れ。秋元が判定5-0で前年王者を破った。
続く準決勝では、昨年3位の松本充史(魚本流空手拳法連盟)との対戦となり、これも2度目の延長戦にまでもつれ込む接戦に。
突きで前に出る松本に秋元は三日月蹴りとヒザ蹴りで対抗し、判定5-0で振り切って決勝戦へ駒を進めた。
▼男子軽量級決勝戦
○岡﨑陽孝(新極真会 千葉南支部)
延長1回 判定4-0
●秋元皓貴(七州会)
秋元は小学生時代から中学3年生まで空手を学び、以後はキックボクシングに転向。昨年のJKJO全日本選手権大会で空手界に復帰し、今回が2度目の大会出場となるが、いきなり決勝へ進出する実力を見せ付けた。
元ムエタイ日本王者を決勝で迎え撃ったのは、昨年の準優勝者・岡﨑。昨年は淑徳巣鴨高校空手道部所属での出場だったが、卒業とともに新極真会に入門した。
キックボクシングの構えで間合いを取り、右中段回し蹴りや右下段回し蹴りを的確に命中させる秋元に、岡﨑は間合いを詰めての突き連打。延長戦になると岡﨑が突き連打で勝負を懸け、秋元は突きと膝蹴りを返す。
岡﨑は相手を押す行為で注意を取られるが、間合いを詰めての突き連打で秋元の手数を上回り、判定4-0で辛くも勝利を収めた。
初優勝を飾った岡﨑は、「秋元選手は元々キックをやっていたので普通の選手よりも間合いが遠かったので、自分のやってきた空手で勝負しようと思った。なるべく前へプレッシャーをかけようと考えました」と、空手の戦い方でキックボクシングに対抗したと振り返った。
敗れたとはいえ、その戦いぶりと強さで大きなインパクトを残した秋元は、「前半は自分の方が良かったが、爆発力の部分で自分が及ばなかったのかな、と思いました」とコメント。
緑健児JFKO理事長は今大会で最も印象に残った選手として、重量級で優勝した山本和也とともに秋元の名を上げた。
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