【JFKO】加藤小也香が南原朱里との対決制す、軽量級の菊川結衣は5連覇達成
第5回全日本フルコンタクト空手道選手権大会
~第1回全世界フルコンタクト空手道選手権大会 日本代表選抜戦~
(2日目・最終日)
5月20日(日)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)
▼女子中量級決勝
○加藤小也香(25=新極真会愛知山本道場/第1回・第3回JFKO全日本大会 中量級優勝)
判定 4-0
●南原朱里(20=新極真会福岡支部/第2回JFKO全日本・第1回JFKO国際大会 中量級優勝)
2013年に発足した全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)が6回目の大会を開催。昨年は世界22カ国から選ばれた外国人選手を含めた第1回国際大会として開催され、今回は第5回目の全日本大会となる。
5月18(土)、19(日)と2日間にわたって、エディオンアリーナ大阪にて、階級別のトーナメントが争われた。
女子中量級の決勝は、新極真会の新旧トップ対決となった。
第一回、第三回の全日本大会中量級優勝者で、新極真の全日本軽量級を4連覇、ワールドカップ軽量級でも優勝している加藤小也香(新極真会愛知山本道場)と、第二回と昨年の国際大会で優勝、17年の新極真全日本(無差別)や世界ウエイト制中量級を制している南原朱里(新極真会福岡支部)が激突。
実力とともに美女空手家として注目を集めていた加藤だが、第3回の優勝以後、主だった成績を残せていない。その間にメキメキと頭角を表し女子トップまで上り詰めた南原。両者は第1回大会の決勝でも対決しており、その時は加藤が勝利している。
前蹴りやミドルキックなど、蹴りの間合いを空けたい加藤に、追いかけてパンチ連打で詰めようとする南原。加藤は詰めてくる南原にカウンターの中段ヒザ蹴りを何度も入れる。
中盤、自分の間合いにしたい南原が、”頭をつけての攻撃”で注意を取られることも。
近距離でサークリングし、パンチからヒザを入れる加藤のペースが続く。自分の間合いを作り、的確にヒザ、ローをヒットさせた加藤が本戦4-0で3年ぶりの優勝となった。
インタビューで加藤は「勝てないことが続いて、何回もこれでもう勝てないのかなという期間が長くて。だけど最後に思い切りやってこれでだめならしょうがない、これで最後だってくらいの気持ちで今回の試合に臨みました」と語った。来年の世界大会については「空手人生全てをかけて優勝を狙います」と意気込んだ。
▼女子軽量級決勝
○菊川結衣(21=芦原会館/JFKO全日本大会 軽量級4連覇)
判定 3-0※延長戦
●成田麗(17=七州会/2018年JKJO全日本 軽量級優勝)
菊川結衣は2014年の第1回全日本大会から驚異の4連覇を成し遂げたが、昨年の国際大会では水谷恋(久保田道場)に決勝で最終延長の末僅差で敗北。再起を期す。男子顔負けのパワフルな突きの連打に加え、今年はローキックも駆使し、決勝へと上がった。
相手は昨年優勝者・水谷を準決勝で激闘の末破った成田麗。
周り込みながら腰の入ったローキック・パンチを打ち込みに行く菊川。成田も落ち着いて、合間を見ながら回り込み、パンチ主体で応戦。ラスト30秒では互いにペースを上げ、周り合いながら胸パンチ・ローキックの応酬が繰り広げられる。本戦は判定0-0で差はつかず。
延長戦では菊川が得意の重い胸パンチ中心に攻撃すると、成田は応戦するも次第に手数が減る。途中成田が”押し”の反則で注意1に。次第に菊川が前に出るようになり、ローキックも連続で入れる。最後まで攻撃を緩めなかった菊川が判定3-0で1年ぶり優勝に返り咲いた。
菊川はインタビューで「大会前、何回も心が折れそうになったけど、周りの方たちが励ましたり支えてくれた」と周囲へ感謝の言葉。菊川は今年大学4年生で、就職活動の最中だったという。「去年決勝で負けて悔しい思いをしたのですけど、去年の負けは意味があるのかなと思います。世界大会はがんばります」と語った。
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