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【JFKO】白蓮会館・山口翔大が新極真会の入来建武、落合光星下して重量級優勝

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2019/05/21(火)UP

芦原会館・大石航輝(右)が右ローで一本勝ち


▼男子軽量級決勝
○大石航輝(22=芦原会館/第1回JFKO全日本大会 軽量級 優勝)
一本 ※右下段蹴り
●河瀬惇志(22=新極真会佐賀筑後支部/第1回JFKO国際大会 軽量級 準優勝)
 
 昨年の国際大会男子軽量級優勝者・岡崎陽考は準々決勝で敗退。その岡崎を敗った大野篤貴(KWF無限勇進会場)はドクターストップで準決勝を欠場し、第一回全日本大会優勝者・大石航輝(芦原会館)が決勝に進出した。
 
 もう一方の山では、昨年の国際大会準優勝者・河瀬惇志(新極真会佐賀筑後支部)が決勝進出。準決勝では第4回全日本大会準優勝者・寺崎昇龍(士衛塾)に、得意の後ろ蹴りと中段突きによる合わせ一本勝ちで勝利し波に乗る。
 

気合で自らを鼓舞して戦った河瀬(右)だったが、決勝で崩れ落ちた


 大石のパンチ、ローに少し距離をあけローやミドルなど蹴りで返す河瀬。次第に距離を詰め、一発一発に気合いの声を入れ打ち合いに入ると、大石はさらに詰め接近戦っで細かく素早いパンチを連続で入れる。
 
 中盤で大石がパンチ連打にローキックを混ぜ始めると、河瀬の動きが止まり気味に。胸パンチからの右ローを大石が放つと、河瀬がヒザを折り大石の下段回し蹴り技ありに。
 脚を引きずりながら構える河瀬に、試合再開直後に大石が再度右ローを入れると河瀬が崩れる。大石が合わせ一本勝ちで第一回大会から5年ぶりの優勝を手にした。
 
 インタビューでは「第一回大会で優勝できて以来5年、頂点に立つことが出来ず苦しい思いをしてきました。途中モチベーション保つことが正直難しいこともあったんですけど、支えてくれる人 応援してくれる人のおかげでここまで来れました。1年死ぬ気で練習して、世界大会でも優勝できるようがんばります」と語った。
 
 また男子軽量級の3位決定戦は、大野がドクターストップのため行われず、寺崎が3位となった。

▶︎次ページは男子中量級決勝、男子軽重量級決勝


新極真会ジュニア10連覇の後迫(右)が一般の頂点も制した

▼男子中量級決勝
 
○後迫龍輝(17=新極真会大阪神戸湾岸支部/新極真会カラテドリームフェスティバル10連覇)
判定 5-0
●田中裕也(27=山田道場/第4回JFKO全日本大会 中量級 3位)
 

準々決勝戦で優勝候補・福地勇人(左)を下した


 男子中量級でも波乱が起こった。準々決勝戦では前回国際大会で、全日本3連覇・前田優輝を下し優勝した福地勇人(白蓮会館)が、新極真会のジュニア全日本大会を10連覇した後迫龍輝と対戦。軽やかなステップからの受け返しで攻める福地に対し、かわしては即座に突きの連打を返し続けた後迫が再延長戦で勝利。その勢いのまま緑強志(新極真会福岡支部)も撃破し、決勝へ進出した。
 
 もう一方の山からは細かいステップを使いつつ、止まらない突きとヒザのコンビネーションを駆使する田中裕也が決勝へ。
 
 序盤から突き中心に攻める後迫。リーチの長い山田が前蹴りやローキックを放つと、後迫が素早く中に入り突き続ける。山田もヒザ蹴りを中心に攻撃するが、かわしつつ動きを止めない後迫を持て余し気味か。
 最後まで序盤からの勢いを止めず、果敢に攻め続けた後迫に軍配が上がった。
 
 初優勝の後迫はインタビューで「ここまで勝ち上がれると思っていなかったけれど、絶対自分が優勝するという気持ちで頑張りました」と答え、世界大会には「全日本チャンピオンとして絶対に優勝して、日本が王座を死守出来るように頑張ります」と意気込んだ。
 さらに「僕は新極真会が一番だということを証明したかったので…新極真会、最高!」と自分を育ててくれた新極真会の強さを若者らしくアピールした。
 
 3位決定戦では石野がヒザ蹴りを駆使し、緑を中に入れさせず判定勝利。石野が世界大会への切符を手にした。
 


 

前田(右)が激しい打ち合いを制し優勝を果たした

 
▼男子軽重量級決勝
〇前田勝汰(25=新極真会和歌山支部/第3回JFKO全日本大会 軽重量級 優勝)
判定 5-0
●江口雄智(22=新極真会 福岡支部/第2回JFKO全日本大会 軽重量級 3位)
 
 決勝は、初日含め全て本戦決着で勝ち上がった新極真会2017年世界ウエイト制軽重量級優勝者・前田勝汰(新極真会和歌山支部)と、前田の”ライバル”でもある前回優勝者・加藤大喜(新極真会愛知山本道場)を準決勝戦で下した江口雄智が対決。
 

江口(左)も積極的に攻めたが一歩及ばなかった


 中段回し蹴り、後ろ回し蹴りと互いに蹴りが交錯する序盤。江口が積極的に仕掛け、パンチローで前に出ようとする。前田は左右ステップしてのパンチ主体でで攻めるが、江口もステップでかわしつつ打ち込む。
 
 中盤、大きく振りかぶった江口の胸突きが前田の顔面ににヒット。江口が注意1をもらう。
 
 前田が立ち上がると、江口と互いに止まらない突きで激しい真向勝負に。しかし突きの勝負ではやはり前田に分があるか。次第に江口がステップを使い応戦するが、攻撃が荒くなり”身体での押し”を取られ、江口が注意2となる。
 後が無い江口だが、前田がローキック等の蹴りを織り交ぜながらのラッシュをかけそのまま試合終了へ。5-0で前田が優勝を決めた。
 
 優勝した前田は「すごい打ち合いの中、最後残った力を振り絞って勝てたのですごくうれしい」と語り、「昨年のJFKO(第3位)、10月の(新極真)全日本(5位)で思っていた良い結果が残せなかった。空手を5歳から始めて20年間、世界大会という目標めがけて走ってきたので、優勝できるようこれからも稽古を積んで臨みたい」と意気込んだ。
 
 3位決定戦ではステップからの鋭い蹴り技を得意とする加藤が、序盤からパンチ、ヒザでの江口に真向勝負を仕掛ける。終始アグレッシブな攻めで5-0判定勝ちした加藤が、世界大会出場権を手に入れた。
 
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