2024/01/23（火）UP
（最終更新：2024/01/23 18:05）

悠斗vs大夢(C)K-1

　1月28日（日）東京・後楽園ホールで開催される格闘技イベント『Krush.157』の［Krushフライ級タイトルマッチ］で対戦する、王者・悠斗（HUNGRY GYM）と大夢（WIZARDキックボクシングジム）の試合前インタビューが主催者を通じて届いた。

【動画】悠斗が衝撃KO！大鹿は前のめりに失神ダウン

　悠斗は、11年に全日本学生キックボクシング選手権フライ級で優勝。14年にプロボクシングへ転向すると、19年には第42代日本ライトフライ級王者となった。プロボクシング戦績は15戦11勝（5KO）4敗。22年にキックへ戻ると、WMC日本ライトフライ級王座を獲得。昨年7月にKrushへ初参戦し、わずか10秒でパンチ一発でのKO勝利。10月のタイトルマッチでも47秒でのKO勝利とKrushでの試合時間57秒で王座を獲得しており、今回は初の防衛戦となる。

　K-1のフライ級新設をかねてから熱望していた悠斗。カード発表会見では「この試合でKO勝利したら、K-1フライ級を作ると約束してもらった」と明かしていた。そこについての反響を「僕のプロモーションを強化してくれてるなというのはすごく感じてます。周りの反響も多少は感じますけど、やっぱりまだまだだと思いますね。今はまだKrushの王者なので、これが新しい歴史を作って皆さんに認めてもらえるような時期が来たら、またさらに違う世界が見えてくるんじゃないのかなと思ってます」と目指すところはまだ先にあると話す。

　2試合連続で衝撃KOを見せたことで、ファンや観客の期待値は上がっているが「そのへんは全く気にしてないですね。毎回話してますけど、『すごいKOをしてやろう』とは思ってないんですよ。結局。気負ってしまうと自分の精神面がよくないというのは、もう40戦やって分かってるので」と気にしてない様子。
　続けて「僕が今回、1番強化してきたところはメンタル面だと思っていて、その領域はもう僕は通り越してると思うんですよね。練習通りの自分を出すというのはできるので、今はその先の領域に行こうとしてる。サッカーで言えばメッシだったりロナウド、ボクシングではメイウェザーとかパッキャオとか、そういうアスリートの領域っていうんですかね。大谷翔平選手とか井上尚弥選手とか、必ず予想の上を行くじゃないですか。そこには偶然はないと思ってて、そういうところを自分の中で強化してきました」と各種目の英雄たちの名前をあげ、そこに近づく努力をしてきたという。

王者・悠斗が大夢を迎え初防衛戦に臨む（写真は前回の大鹿統毅戦）

　対戦相手の大夢に関して、試合はまだ1回も見ておらず、代わりにトレーナーが見てくれると話す。その理由を「結局僕には僕のスタイルがあるので。絶対王者は人に合わせることはしないじゃないですか。井上尚弥は相手によってスタイルを変えないですからね。そういう部分も含めて、いちいち相手に気を取られてたら、孤独な自分の道を進めないよねと。よりもっと前に進んでる、強いライバルたちがいるわけで。僕もそういう存在に近づきたいので」と説明した。

　今の時点で、試合について1番考えていることは「勝ちたいっていう、ただそれだけですね。シンプルが一番強いんですよ。『シンプル・イズ・ザ・ベスト』って、僕が一番好きな言葉なんです。僕のトレーニングもメンタルも、結局シンプル。自分の中では、いかにシンプルにするか。余計なことは後回しでもいいんですよ。誰よりも勝ちたいです。勝った後にまた目標ができて、そこへ自分を高めて。だから結局、相手じゃないんですよね」とあくまで自身にフォーカスしているという。

　最後に、この試合への“決意”を、「歴史を変える瞬間を見届けてくださいって感じですね。この試合でだいぶ歴史が変わりますから。フライ級という、今まで日の目を見ることがなかったような若い選手、まだ体ができあがってないような選手でもフライ級で活躍して、K-1という偉大なプロモーションの力を借りて、もっともっとやる気を出して階級を上げてもいいと思いますし、フライ級で僕を打ち取ってやろうという強い子が出てきてもいいだろうし」と語った。

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