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【極真会館】全世界ウェイト制大会で日本が三階級を制覇!

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2013/04/28(日)UP

▲小沼(左)は強烈な下段廻し蹴りでモチドウスキー(右)にダメージを与える

▼軽量級(70kg以下)決勝戦
○小沼隆一(日本)
判定4-0
●ピョートル・モチドウスキー(ポーランド)

 ロシア軽量級で圧倒的な強さを誇る第25回全日本ウェイト制軽量級王者ロマン・セムチェンコ、第29回同大会王者の小沼、総本部のホープ木村直弥、ヨーロッパ大会軽量級で優勝した18歳の超新星エルダー・イスマイロフ(ウクライナ)らがエントリー。

 まず木村が準々決勝でセムチェンコを破る金星をあげたが、準決勝でモチドウスキーに試割り(2回の延長戦で決着がつかなかった場合、板を割った枚数の差で決着をつける)わずか1枚の差で敗退。小沼は準決勝でイスマイロフを延長戦の末に降し、決勝はモチドウスキーと小沼で争われた。

 小沼は開始直後から左右の下段廻蹴りを次々とクリーンヒットさせ、モチドウスキーは上段ヒザ蹴りで小沼の頭部を襲い、ヒヤリとさせる場面も。モチドウスキーはカカト落とし、後ろ廻し蹴りと上段を狙って蹴りの大技を連発するが、小沼はクリーンヒットさせず突きと下段廻し蹴りでどんどん前に出る。

 終盤になるとさらに攻撃のスピードを上げて攻める小沼。下段廻し蹴りでモチドウスキーがヒザを折る場面もあり、小沼が本戦判定4-0で勝利。世界王座に就いた。


▲ヒザ蹴りで加賀屋(左)の動きを止めたグレベンスチコヴァ(右)

▼女子重量級(65kg以上)決勝戦
○ウリアナ・グレベンスチコヴァ(ロシア)
判定4-0
●加賀谷美憂(日本)

 加賀屋は突きのラッシュから器用に上段廻し蹴りも放ち、重量感のある突きでグレベンスチコヴァを場外へ押し出す場面もあったが、グレベンスチコヴァは突きから上手くつなげる左右のヒザ蹴りで逆襲。このヒザ蹴りで加賀屋は動きを止められ、後半はバテ気味となって差がついた。グレベンスチコヴァは初優勝。


 

▲上段への蹴りを巧みに使うラマー(右)に田崎(左)が敗れる

▼女子中量級(65kg以下)決勝戦
○ジュリー・ラマー(カナダ)
判定4-0
●田崎佑麻(日本)

 5連覇を達成していたアナスタシア・クリプノワ(ロシア)が、準決勝で2011年無差別級準優勝のラマーに敗れる波乱が起き、決勝はラマーと昨年準優勝の田崎との対戦となった。

 ラマーは前蹴り、上段廻し蹴り、カカト落としで上段を狙い、田崎は突きで勝負。大技を繰り出すラマーの印象が良く、ラマーが本戦で決着をつけて初優勝した。


▲華麗な左上段廻し蹴りをヒットさせる太田(左)。ヴォロビヨワ(右)にリベンジした

▼女子軽量級(55kg以下)決勝戦
○太田菜月(日本)
延長2回 判定5-0
●エレナ・ヴォロビヨワ(ロシア)

 日本女子の体格的に、最も王座を獲得するチャンスが高いと言われている軽量級。2005・2008・2012と3度優勝しているヴォロビヨワに、鎖骨打ちを得意とする島田慧巳が準決勝で挑んだが、再延長戦の末に敗れた。

 決勝は昨年と同じヴォロビヨワと太田という顔合わせになった。太田は突きの連打と上・中段に蹴り分ける蹴りを使い、無駄な力が入っていない流れるような動きを見せる。ヴォロビヨワは強い突きの連打。

 本戦は太田に旗が一本上がり、延長戦は両者に一本ずつ上がるという接戦に。再延長戦でヴォロビヨワは蹴られないように超接近戦を挑み、突きとヒザ蹴りを繰り出す。

 それでも太田は間合いを上手く取って左上段廻し蹴りをヒットさせ、さらに左の蹴りを上・中段に蹴り分けて判定5-0で初優勝を飾った。

 太田は島田と同じく、今年の春に大学を卒業したばかりの社会人1年生。“一撃の竜”として知られる元・軽量級世界王者の成嶋竜に空手の手ほどきを受け、成嶋直伝の左上段廻し蹴りを得意としている女子空手家だ。

ピックアップ!極真会館「第5回全世界ウェイト制空手道選手権大会」
鎌田翔平インタビュー「一本勝ちを生む“鎌田理論”とは?」&島田慧巳インタビュー「鎖骨打ちで世界を獲る!」

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