2011/12/09（金）UP
（最終更新：2011/12/09 14:34）

▲Krush－63kg級タイトルの初防衛に成功した梶原龍児（中央）

Krush実行委員会
「Krush.14」
2011年12月9日（金）東京・後楽園ホール
開場17：00　本戦開始18：30
※オープニングファイトは17：30～

▲残り時間7秒！　梶原（奥）が右ヒザで大和からダウンを奪った

▼ダブルメインイベント第2試合（第8試合）　Krush－63kg級タイトルマッチ　3分3R
○梶原龍児（チームドラゴン/王者）
判定3－0　※30－28、30－28、30－27
●大和哲也（大和ジム/K-1 WORLD MAX -63kg Japan Tournament 2010優勝/挑戦者）
※梶原が初防衛に成功

　当初、梶原のタイトルに挑戦する予定だった羅紗陀（らしゃた/キングジム）は頭部を負傷したために出場を辞退。羅紗陀の代役として同じNJKFの大和哲也が挑戦者となった。初防衛戦を迎える梶原は「大和選手が初代K-1王者を獲った時から標的に入っていた。“殴り愛”が出来ると思った」と大和との打ち合いを予告。2011年最後のKrush後楽園大会で最後まで立っているのはどちらか。

　大和は今まで使用していた「宇宙戦艦ヤマト」のテーマ曲ではなく、「知り合いのアーティストの方たちに曲を作っていただいた」オリジナルの入場曲で入場した。

　1R、両者ともにオーソドックスの構え。大和は左インローをこつこつと入れ、左ハイ。梶原は下がりながらも左ローを返す。大和はプレッシャーをかけ梶原をロープ際に追い込むと、右ハイ！　これでぐらついた梶原に対し、大和は左ボディ。

　何とか持ち応えた梶原は右ストレート、左インロー。下がる大和は再び左ハイ。梶原をコーナーに追い込むと打ち合いへ。大和の右ストレートに対し、梶原の右フックがカウンターで決まり、今度は大和がぐらつく。右ストレート、左フックを当てる梶原。大和も右ハイを返し、お互いに一進一退の攻防を繰り広げた。

　2R、大和はこつこつと右ロー。梶原は打たれながらも左ジャブを合わせる。

　梶原はワンツーで大和を下がらせたが、ここでバッティングが起こり、試合が一時ストップ。再開後も大和は右ロー。下がる梶原だが大和との乱打戦へ。梶原は右ストレート、左フック。大和もパンチから左右のハイ。

　3Rも大和がプレッシャーをかけ、梶原が下がる展開。コーナーに詰めた大和は左ハイ、右アッパー、左フック、飛びヒザと立て続けにヒットを奪う。

　ロープを背にして戦う場面の多い梶原だが、パンチの打ち合いでは互角。大和はパンチに加え、左ハイ。接近戦で梶原が右ストレートをクリーンヒット！　コーナーまで大きく後退した大和。残り時間7秒のところで、梶原が大和の顔面目がけて右ヒザ！　モロに食らった大和は足をフラつかせながら遂にダウン！　ダウンカウントが数えられる中、大和が立ち上がったところで試合は終了した。梶原が文句なしの判定勝利で初防衛に成功！　この日、35回目の誕生日を迎えたチャンピオンには、応援団からバースデーソングの合唱が贈られていた。

▲野杁（左）の飛びヒザで、卜部が初のKO負けを喫した

▼ダブルメインイベント第1試合（第7試合）　Krush YOUTH GP 2011決勝戦　3分3R延長2R
○野杁正明（OISHI/K-1甲子園2009王者・Krush－60kg級2位/18歳）
KO　1R2分53秒　※左飛びヒザ蹴り
●卜部功也（チームドラゴン/K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament準優勝・Krush－63kg級1位/21歳）
※野杁がYOUTH GP 2011優勝

　22歳以下の16選手によるユースGPも遂にファイナル！　準決勝戦でHIROYAからダウンをとって判定勝ちした野杁と、高橋幸光から判定勝利した卜部が決勝戦で激突。

　今年のKrushとK-1MAXのトーナメントではどちらも準優勝に終わっている卜部は念願の優勝を前に気合十分の表情でリングインした。

　 1R、野杁の右ミドルに、卜部は右ジャブ。野杁は左ローを出すと、卜部は左フック、右ストレートと当てていく。卜部は連打でパンチを出すと、野杁はしっかりとブロック。野杁が狙いすました右フックをクリーンヒットすると、卜部はロープまで大きく吹っ飛ぶ。野杁は飛びヒザで追いかける。

　卜部が上下に散らすパンチ。野杁は冷静にブロックしながら左ロー。

　卜部の積極的な攻撃が目立つ中、接近戦で卜部が左飛びヒザ！　これを食らった野杁は後方にバッタリと倒れ、そのままKO負け！　優勝した野杁は「このベルトはジムの仲間やコーチ、先輩がいたから獲れました。初めてプロでチャンピオンになれましたが、（ベルト）1本では満足できないので、ムエタイルールとかにも挑戦してタイトルをどんどん増やしていきたいと思います」とアピールした。