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【ボクシング】「弱気になるな、あとはスタミナ」花形進会長が発破、花形冴美が黒木優子に競り勝ち世界奪取

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2018/09/30(日)UP

花形(左)が黒木との打ち合いを制し新王者に

 プロボクシング『IBF女子世界アトム級王座決定戦』が、29日(土)に東京・後楽園ホールにて行われた。 

黒木の左がヒットする

 2階級制覇を狙う元WBCミニフライ級王者の黒木優子(27=YuKO)と5度目の世界挑戦となるOPBF女子ミニマム級王者の花形冴美(33=花形)が対戦。

 この2人は黒木が世界を獲る前の2013年に2度戦っており、内容は1勝1分で花形。黒木は花形に勝利したことがなく、リベンジで新王座を狙ったが、接戦の末2−1で花形が判定勝利。IBF女子世界アトム級新王座に就いた。

 試合は1Rからお互い積極的な攻めを見せ、黒木がリーチを生かしパンチを当てていく。

3R、花形の右がクリーンヒットした瞬間

 2R、花形がジャブで黒木の顔を跳ね上げたと思えば、黒木の左フックからの連打で優勢に出るなど一進一退の展開。
 しかし、3R、黒木がバックステップに入るところに花形の右ストレートがクリーンヒット。黒木は足がもつれるようにバランスを崩しコーナーにもたれかかる。そこを花形が連打。黒木も即座に連打に応じる。

 以降のラウンドも身長の低い花形が低く懐に入りながらフックを出し、黒木は花形が入ってくるところにカウンターを合わす展開。そして打ち合い。ヒット率はやや花形が上か。

新王者となって嬉し泣きする花形

 9Rの打ち合いでは、花形の右フックがクリーンヒット、そこからの連打で黒木がバランスを崩して膝をつく場面があり、ややバテてきたかという印象を受ける。
 最終ラウンドもお互い果敢に攻め合い、次は花形がスリップダウンする場面もあった。

 そして判定はジャッジ3人のうち2人が96-94で花形、1人が95-96で黒木という僅差で判定勝ちし花形が勝利した。

 花形は試合後の会見で「嬉しいというよりいろんな人への感謝の気持ちでいっぱい。(試合内容は)ラウンド中盤あたりは獲ってるかな、と思ったんですが、後半見栄えの悪い、自分の悪いところが出ちゃって(ポイントが)全部向こうに行ってたら厳しいかなと思ったんですが、判定を聞くまで分からなかった」と接戦を振り返った。

花形進会長(左)と新王者

ジムの会長である花形進は5回目で世界王者になったが、教え子が5回目で世界を獲ったことについて「(リングネームを)花形なんてつけたもんだから、なかなかチャンピオンになれないのかな、と思ったら5回も(自分と)同じように挑戦してなれたもんね。これで防衛したら俺を抜くよ。」とおだてた。

 また戦いぶりについては「今度の試合はスタミナと気持ちだよと。弱気になるなよ、あとはスタミナ勝負だと。それがよく出たと思う」と新チャンピオンを褒めた。

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