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【ボクシング 】井上尚弥がサウスポー対策にスパー120R「あとは自分の距離で戦えればクリアできる」

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2018/09/29(土)UP

スパーリングを重ねる井上(左)

 ボクシングの「ワールドボクシングスーパーシリーズ(WBSS)で元WBA世界バンタム級スーパー王者ファン・カルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)と10月7日、横浜アリーナで対戦するWBA世界バンタム級王者の井上尚弥(25=大橋)が28日、3ラウンドのスパーリングを交えた練習を公開。絶好調な仕上がりで初戦突破に自信をのぞかせた。

「WBSSはバンタム級最強を証明する大会だと思っている。この大会を区切りに新たな景色が見えてくるのではないか」と井上。熱海キャンプでしっかり走り込み、下半身を強化した。スパーリングでは日体大から今年、ワタナベジムに入門したサウスポー川畑嗣穂(22)に足を止めた接近戦で打ち合うなど、これまでの華麗なファイトとは違う井上を見せていた。

 パヤノはアテネと北京五輪に出場。プロ転向後、14年9月にWBAバンタム級スーパー王座を獲得。1度防衛したが、16年6月に王座陥落している。戦績は21戦20勝(9KO)1敗。

右から大橋会長、井上尚弥、父・真吾氏

 大橋会長は「やっぱりオリンピックにもでているし、アマ経験も豊富。成績以上のパンチ力もあると思う。綺麗なスタイルの中に凄いラフな攻撃も見せる。見た目以上にやりにくいのではないか」とパヤノの印象を語った。井上もその辺は対策済みで、7月の熱海キャンプではしっかり走り込み、4年ぶりというサウスポー対策にも、サウスポーで日本王者の大森将平や、フィリピンから3人の〝仮想〟パヤノを招聘。前週で打ち上げたスパーリングは120ラウンドにのぼった。

 井上は高校生で初のアマ7冠。プロ入り後はスピードを武器に高速回転のパンチでボクシング界に衝撃を与えた。最近はパンチ力も対戦者を圧倒するパワーを見せつけている。昨年は米国デビューを果たし、〝世界の尚弥〟をアピールしてモチベーションをあげている。

バンタム級に階級を上げ挑んだ前回(5月)のタイトルマッチ。井上が1ラウンドでKO勝利した。

 WBSSは今、最もも注目されている階級別最強トーナメント。バンタム8選手で争われるが、横浜アリーナはその第1戦。あと10日と迫って大橋会長は「WBSSは日本で初の開催。尚弥はサウスポーとスパーリングもかなりこなして調子もいい。初戦が地元で出来るのも楽しみだが、井上はバンタム級に転向した初戦の前回は1ラウンドで終わってしまった。今回が本当のバンタム級の試合になる」と試合を楽しみにした。

 トーナメントに感無量なのはトレーナーで父親の真吾氏も同じだ。5歳からボクシングの英才教育で一緒に世界ナンバーワンを夢見てきた。WBSS初戦への手応えを聞かれ、「パヤノは距離感もいいし、攻撃面もしっかりしている」と分析。
「尚弥は毎回そうだが、やることはすべてやった。スパーリングもいい内容でやれたのであとは風邪とか怪我。気を引き締めて臨むだけです」と仕上がりに自信を見せたが、尚弥も「自分が戦わなければいけない距離で戦えれば問題なくクリアできると思う」と自信満々。「この大会に出られて光栄だし、自分が望んでいた大会。そこに誇りをもって自分もしっかり優勝を目指してトーナメントの3試合を集中して戦って行きたい」と意欲を語った。

 また当日はWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ、王者・拳四郎(BMB)と元IBF世界同級王者ミラン・メリンド(フィリピン)との4度目の防衛戦が行われる。(山崎照朝)

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