2021/12/29（水）UP
（最終更新：2021/12/29 20:40）

シバターの個別インタビューは約25分にわたる“独演会”となった(C)RIZIN FF

　RIZIN大みそか大会『RIZIN.33』（さいたまSA）で元K-1王者・久保優太（34＝PURGE TOKYO/BRAVE）と対戦するシバター（36＝フリー）が個別インタビューに応じた。皇治と舌戦を展開していたシバターは、久保との試合が決まった後に久保の実力を知り、「棄権します」と自身のYouTubeチャンネルで配信。
　今回の会見では久保との対戦にサインをした契約書二部（本人用とRIZIN様）を持ち出し「まだ渡していない。渡したら出ることになる。迷っている」と語った。

【フォト】シバターがサインした契約書を手に不敵な笑み、”まだRIZINに渡してない”棄権を匂わす（動画あり）

　異例のインタビューとなった各選手の取材時間はおよそ20分で各メディアの質問に一問一答するが、シバターは、取材時間をオーバーし約25分間、ほぼ一方的にしゃべりまくった。それは、まさに政見放送で放送禁止になるようなイメージで、カバンから契約書を取り出して「提出するかまだ迷っています」と笑みを浮かべ、後半は「ユーチューバーを呼ぶのは、こういうことなんですよ」とRIZINへの不満を繰り返した。

まだサインした契約書をRIZINに提出していないとシバター。提出は迷っているという。果たして明日、試合は行われるのか(C)RIZIN FF

　インタビューに登場する選手が後に詰まっているため、タイムアップで質問は打ち切りになったが、まさに独演会だった。

　組織への不満はともかく、彼がとくに主張したのは「僕はメチャ弱いです」ということ。「演技だと思われているけど、違いますから」とシバター。久保のことを研究したようで、「打撃のスペシャリストで、宮田（和幸）さんのBRAVEジムで寝技の対処もできるようになっていますよね。（私の）タックルも入らないですよ」と弱気の態度を貫いた。

　勝機を聞かれると、「なんだか、見ずに振り回したパンチが入っちゃうとか。たまたま、得意のパターンにはまるとかでしょうね。対策なんてないし。僕の引き出しなんて、Tシャツ1枚、パンチ1枚くらいしか入っていません。昨年はHIROYA選手に勝ちましたが、素人が目をつむって振り回したバットに、たまたまボールが当たって場外ホームランになっただけです。僕は、腐りかけたバナナです。来年は食えません。上がり切った株が下がってストップ安になっています」とネガティブが止まらない。

　久保との試合については、「いつもヘラヘラニコニコしていても、試合になってスイッチが入ったら、殺しにやってきますよね。顔つき、雰囲気が変わって怖いです」と完全にブルーになっている。個別インタビューで久保が、「リングに上がったら遊びはない」と失神KOを狙ってくることに対しては、「僕はなるべく遊ばないと勝てない。打ち合ったらボコボコにされますよ」と語るも、ボコボコにされないように一応、対策は立てているようだ。

　RIZIN参戦は「来年はないです」と言うも「でも、ローガン・ポールと対戦できるならば考えます」とメイウェザーと対戦した 2300万人以上のチャンネル登録者がいる有名YouTuberを引き合いに出したシバター。最後まで、本気か狂言か、試合か棄権か分からない謎多きインタビューとなった。

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