元UFC二階級制覇女王ヌネス、現役復帰の可能性を示唆「今でも自分を王者の様に…」
元UFC2階級制覇王者アマンダ・ヌネス
世界最高峰の総合格闘技団体『UFC』の元2階級制覇王者アマンダ・ヌネス（35=ブラジル）が、近い将来に現役復帰する可能性はあるのかもしれない。「今でも自分を王者の様に感じる」と、復帰に関心を持つ複雑な心境を明かした。
ヌネスはUFCの女子バンタム級とフェザー級の2階級を制覇。昨年6月のバンタム級タイトルマッチで、挑戦者のアイリーン・アルダナを判定で下し防衛。その直後に現役引退を発表した。
ヌネスが家族で王座戦を観戦＠UFC
ヌネスは21日に開催された『UFC 297』を現地観戦。自身が返上したバンタム級の王座決定戦を見届けるためだ。
ヌネスが熱い視線を向けた王座戦は、スプリット判定に持ち込まれるほどの大激闘。ラケル・ペニントン（米国）がマイラ・ブエノ・シウバ（ブラジル）に競り勝ち、新王者となった。
ヌネスは大会後のポストファイトショーに出席。王座戦の感想を尋ねられると「観戦しながら心がざわついた。その訳はわからない。とにかく複雑な心境だった。嬉しいやら悲しいやら、でも、ロッキーがベルトを巻いた姿を見て、気持ちは落ち着いた」と、自分が返上したベルトを争う二人を見て、複雑な心境だったようだ。
女子バンタム級新王者となったのはペニントン（右）©️UFC
ヌネスは現在パートナーのニーナと2人の子供達とブラジルに滞在。家族との時間を大切にした、現役時代とは真逆の生活を送っているという。
「私の（引退の）選択は正しかった。家にいてのんびりと過ごすのも楽しい」と現状に満足しながらも、その一方で「でも、私はまだ健康でパワフル、しっかりと物事を考えられるし、今でも自分をチャンピオンの様に感じている。だから、これからの事はお楽しみね」と、近い将来の復帰を匂わす発言もした。
今年5月末で36歳になるヌネス。最後の試合のパフォーマンスを見ても、まだ現役を続ける力は十分に残っているはず。もしかしたら、ペニントンとシウバの試合を見て、私ならまだやれると感じたのかもしれない。果たして年内、ヌネスのカムバックはあるのか、今後の動向に注目だ。
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