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【RIZIN】「自閉症を知ってほしい」格闘家たちが啓発イベント開催

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2017/03/14(火)UP

(左から)RIZINの榊原信行CEO、日本総合格闘技OBクラブの理事長を務める平野厚雄氏と小路晃氏

 自閉症の子どもたちやその家族への支援を目指し、MMA(総合格闘技)ファイターOBたちとRIZINがタッグを組んだ。 

 4月2日(日)東京・中央区立総合スポーツセンター第1武道場にて自閉症啓発イベント『Fight4u.1』を開催することが、3月14日(火)都内で開かれたRIZINの記者会見で発表された。

 国連総会で制定された「世界自閉症啓発デー」である4月2日。日本でもこの日から8日までを啓発週間として、シンポジウムやライトアップなどのイベントを通したさまざまな自閉症啓発のための取り組みが行われている。  

 今回のイベントもこうした自閉症啓発活動の一環として行われ、自閉症の子どもとその家族らが参加するプロファイターとの交流イベント、体を動かす運動プログラム、柔術の練習会などを予定。現時点でRIZINから元大相撲・大関の把瑠都(ばると)の参加が決まっている。

 イベントを主催するのは、かつてPRIDEで活躍した“ミスターPRIDE”こと小路晃氏と、MMAや柔術の経験を持つ社会保険労務士の平野厚雄氏の二人が理事長を務める「NPO法人 日本総合格闘技OBクラブ」。同法人ではMMAファイターのOBが中心となり、発達障害などの障がい当事者やその家族への支援活動を行っており、RIZINは今回のイベントに後援というかたちで参画する。

 自らも2人の自閉症の子どもを持つ親である平野氏は、「最近では特に“大人の発達障害”という言葉も聞かれるようになりましたが、なかなか自閉症も含めた発達障害というものが世の中に知れ渡っていないという現状を、一人の親として感じています。そして、もし親が先にいなくなってしまったら、残された子どもたちはどうなってしまうのだろうという思いを持つようになりました」と活動に至った動機を説明。

イベント参加が決まっている把瑠都

「自閉症は見た姿だけでは分からない。ただ少し言動が特徴的なので、そこに対していじめや差別を受けるようになってしまいます。格闘技を通じて、一人でも多くの人にこういう障害があることを知ってもらいたい」と訴えた。

 平野氏と柔術の練習を通じて出会い、その思いに共鳴してRIZINの榊原信行CEOにも呼び掛けたのが小路氏。自身は現役を退いてから「格闘技の影響力を見つめ直しました。現役時代に戦いを通じて人の心に火を灯したいという思いを少しでも持っていれば、私の言動も違っていた」と感じるようになったと話す。

 そして、そうした葛藤から「格闘家から社会貢献のための情報を発信していきたい。PRIDE.1に始まりPRIDE.34で終わる、最多出場23回の私にしか伝えられないメッセージがある」との思いに至り、今回の活動を企画。「今後は自閉症啓発の活動だけではなく、子どもを取り巻く諸問題の支援にも取り組んでいきたい」と、さらなる展望も明かしている。

 両氏の思いを受けた榊原CEO。「RIZINに関わる選手たちには地域貢献や社会貢献の意識をしっかりと持って活動してもらいたい。そうした思いの中で、小路晃を通じて平野さんと出会うことができました。RIZINとして何ができるか、平野さんや小路さんと共に、4月2日に限らず通年を通して積極的に取り組んでいきたい」と意気込みを語っている。

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NPO法人 日本総合格闘技OBクラブ
「自閉症啓発イベント Fight4u.1」
2017年4月2日(日)東京・中央区立総合スポーツセンター第1武道場
開始14:00(開場13:30)~終了予定16:30

 

<参加費>
大人1,000円 子ども(高校生以下500円)

 

<予定内容>
ファイターとの交流会、柔術練習会、RIZINファイターと身体を動かすプログラムなど
※運動参加の場合は、短パンやTシャツなどの動きやす服装で。

 

<ゲスト>
把瑠都(ばると)

 

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