【ボクシング】”悪童”ネリがボディ悶絶KO負けで王座陥落、パンチを放ちながらゆっくりマットに沈む
5月16日(日本時間)米カリフォルニア州カーソンにて行われた、WBA,WBCスーパーバンタム級タイトルマッチはWBA同級王者のブランドン・フィゲロア(24=アメリカ)がWBCスーパーバンタム級王者ルイス・ネリ(26=メキシコ)に7R2分18秒でKO勝利し、4度目の防衛に成功。2団体のベルトを手にした。負けたネリは初防衛戦に失敗した。
1Rから両者はボディを中心に攻防。ネリは1Rからアグレッシブに攻め、ボディ、フックをヒットさせると組みついて倒す場面も見られた。2Rにも積極的に攻めるネリ。
しかしフィゲロアは4Rにネリをロープ側に追い込むと、右ストレートでネリのアゴを上げる。
5Rには強烈な左フックをヒットさせたネリだったが、6Rでは疲労からやや失速したネリをフィゲロアはロープ際に追い込み連打。
そして7R、反撃し連打するネリだが、打ち合いの中でフィゲロアの左ボディがヒット。直後に右フックを放ちながらも悶絶の表情でゆっくりキャンバスに沈んだ。しばらく立てなかったネリはボディを押さえながらリングを降りた。
ネリは日本で”悪童”と呼ばれており、この結果にSNSやネットニュースのコメントでは「スカッとした」という意見が多かった。悪童と呼ばれる理由は、17年に王者山中慎介にKO勝ちし、王座奪取したネリだったが、ドーピング検査で筋肉増強剤(ジルパテロール)で陽性に。調査の結果、家畜を薬で太らせる汚染牛肉摂取によるもので故意ではないと判断されたが、それでも薬による肉体的な差が試合の優劣を決めたという見方が強かった。
そのため18年3月に山中と再戦が組まれたが前日計量で1回目の体重超過では2.7kgオーバーと1階級上でもオーバーの体重だった。2時間後の2度目の計測でも1.36オーバーとなり王座剥奪に。勝ってもネリの王座獲得は無しとされたが、ネリが体重で有利の中でKO勝利。何とも日本のファンにはスッキリしない結果だった。
その後も海外で体重超過による試合中止などもあり、ネリは昨年9月に1階級上げ世界タイトル戦に挑み勝利するも苦戦。パワー不足も指摘されていた。ネリはこの階級で再び復活するのか、それとも階級を落とすのか。動向が注目される。
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