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【トピック】元UWF・金原弘光が難病を克服、整骨院も再開

2018/01/15(月)UP

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 急性の難病で入院していた総合格闘家&プロレスラーの金原弘光(47)が無事退院し、自身が運営している整骨院も1月17日から再開する。

 金原は高田延彦率いるUWFインターナショナルでプロデビューし、後輩の桜庭和志、高山善廣、そして柔術家のエンセン井上らと切磋琢磨し、キングダム、リングス、PRIDE、DEEPで活躍した。

 178㎝、90㎏と本来ミドル級の体格ながら、世界のヘビー級の強豪を相手に激闘を繰り広げた。対戦相手にはアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラやミルコ・クロコップ、アリスター・オーフレイム、ヴァンダレイ・シウバ、マウリシオ・ショーグンと、リングス、PRIDE、K-1、UFCで王座を獲った男たちが名を連ねる。

総合格闘技での引退試合となった2013年3月の近藤有己(右)戦は、グローブを着用せず掌底打ちありのUWFルールで行われた

 総合格闘技は2013年3月の近藤有己戦を最後に引退し、都内・用賀でかねはら整骨院を営みつつ、UWFインター、キングダム、リングスの頭文字を取って名付けた「U.K.R.金原道場」(ゴールドジム・ウェスト東京内)で、指導も行っていた。だが昨年9月末、急に腰に痛みを覚え、病院に行った。

「最初はギックリ腰かと思ったんですよ」と金原。しかし検査すると「化膿性脊椎炎」と「感染性心内膜炎」という重病だと判明し、急きょ入院することに。

 以前に虫歯を治療して歯の神経を抜き、詰め物をしたが、その奥が化膿して膿(うみ)がたまり、そこから細菌が脊椎に侵入、腰の骨を溶かしたのだという。菌は心臓にも侵入し、心内膜炎も起こした。

「全身がしびれて痛みもひどく、本当に大変でした。最初の1ヵ月は寝たきりで、トイレにも行けず……」と金原は闘病生活を振り返る。「食事も寝たまま取って。やっと座って食事できるようになったのは入院してから2カ月後です」

 医師も「何ヵ月くらいで良くなる」という見込みをたてることができず、金原は痛みと不安で絶望しかけた。

「何度も、もうダメだと思いました。もう歩けるようにはならないかも、と思って、病院のベッドで、一人で泣いてました。涙があふれてきて、しょうがなかった」

9月に金原を見舞い、かつての試合写真と共にインスタにアップしたアリスター

 そんな金原が希望を捨てないですんだのは、見舞いに来てくれた友人たちの励ましもあった。リングス時代からの付き合いで、PRIDEでは拳も交えたアリスター・オーフレイムはUFCジャパンのプロモーションで来日した際に病院まで足を運んだ。ほかにも総合格闘家の桜井“マッハ”速人ら友人や仲間が見舞いに訪れ、ファンもSNSやメール等で励ましてくれたのだ。

 そしてもう1つ金原を支えたのは、同じく入院してリハビリに励んでいる後輩・高山善廣(50)への思いだった。

 高山は昨年5月のプロレスの試合で負傷し、頸髄完全損傷および変形性頚椎症と診断され、首から下が動かない状況で、厳しいリハビリと闘病を続けているのだ。

「高山君は俺よりもっと大変な思いをしてるんだ。俺も頑張ろう」と、絶望しかけていた気持ちを切り替えた金原は、リハビリにも積極的に取り組んだ。病院が用意したリハビリメニューだけでなく、加圧トレーニングも取り入れた。

 そして12月25日のクリスマス、ついに退院。入院日から3ヵ月と5日が過ぎていた。

 退院後も、リハビリ病院への通院だけでなく、自分でも治療を続けた。「かねはら整骨院にあるハイボルテージと超音波のコンビネーション治療器を使い、加圧トレーニングもし、食べ物にもスゴく気を配ってリハビリをしていたら、ドクターもビックリするぐらいのスピードで回復してきました」と金原。

 そしてこの1月17日に、休院していた整骨院も再開することになったのである。格闘技で鍛えた肉体と精神力、そして友の励まし、後輩への思い――そうしたすべてが、奇跡的な回復につながったのだろう。

「もう体も動かせるようになったので、2月にはU.K.R.道場も再開したいと思ってます」と、金原は朗らかに言う。

 長年名勝負でファンに夢を与えてくれた金原の今後の健康と成功を祈りたい。そして、彼の後輩である高山の奇跡的回復も。自らあきらめない者を、天は決して見放さない。(文:稲垣 收)

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