【K-1】大和哲也が“氣”で佐藤嘉洋らを倒す
3月21日(水・祝)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナにて開催の『K-1 WORLD GP 2018 JAPAN~K’FESTA.1~』に出場する、元WBCムエタイ世界スーパー・ライト級王者・大和哲也(大和ジム)が公開練習を行った。大和はK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の野杁正明(K-1ジムEBISU)にタイトルマッチで挑戦する。
大和が公開練習を行ったのは、愛知・名古屋にある心身統一合氣道会・太心館道場。大和は合氣道とキックボクシングを融合した“合氣ック”を提唱しており、合氣道をこの道場で学んでいる。
道場の山本岳見先生を相手に木刀を使った対人練習や、共に道場で汗を流す佐藤嘉洋(元K-1ファイター)と泰斗(Krushファイター)を相手に合氣道の技術を披露し、大和は合氣道の練習を取り入れるようになった経緯を説明したうえで“合氣ック”について語った。
「2015年に僕が持っていたアメリカの団体のベルトの防衛戦があって、その試合の前に心身統一合氣道会の藤平信一会長と王(貞治)さん・広岡(達朗)さんが鼎談している『動じない。』という本を読んで、そこに心が体を動かすと書いてあり、はっとさせられました。当時、僕はムエタイのタイトルマッチでダウンを取られて負けたり、減量中に倒れて体重をオーバーしてしまったことがあったり…そういう負けた理由・失敗した理由が『動じない。』に書いてあって、それで道場の門を叩きました。
この本はもともと持っていた本で、読んだこともあったんですけど、家でいる本・いらない本を整理している時に直感的に捨てないでおこうと思った本でした。僕自身、昔から心の大切さを無意識に自覚していたのですが、師匠(山本岳見)に出会って『なんだこれは?」』と衝撃を受けて、こんな世界がありました。
僕たちは基本的にパワー・スタミナ・スピードで勝負する世界で生きてきて、改めて心の大切さを気づかされました。“氣”というと超能力みたいなものだと思われがちですが“氣”は普段の僕たちの周りにあるものです。これは写真や動画ではなかなか説明が難しいもので、対峙してもらえば分かるものなのですが、僕は合氣道を通して、そういった気づいていない力・見えていない力を感じることができ、そういった心と身体の使い方を立ち技格闘技に生かしています。
武道を含めて“道”は先人たちが残してくれたもので、先人たちの英知が詰まっていると思います。僕は現代で戦うファイターとして武道から学んだものを体現・実践し、心の大切さを説いていきたいと思います。それが僕の言う“合氣ック”で、K-1を通じて“合氣ック”を伝えていきたいです」
その“合氣ック”を用いて今回対戦する野杁については「強い、穴がない完成された選手」と評価しつつ、「だからこそ穴を探すのが楽しみ。完成されているからこそ突く穴があるかもしれない。試合が決まってからの数カ月間、充実した日々を過ごしています」と、対策を入念に練っているようだ。
そして「試合に関して言えば、野杁正明だからこそ一瞬で決まる試合になると思います。そうなるためにも日々の努力が大事で一歩一歩、踏み外さないように着々と仕上げていきたい」と、達人の試合のように“一瞬”で勝負が決まる試合になると予告した。
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