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【パンクラス】藤野恵実、RIZIN女子と「どっちが面白い試合になるか」勝負

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2018/08/03(金)UP

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タイトルマッチ調印式を終えた藤野(左)とアロージョ(右)。「ベルトは私が獲る」と一歩も譲らなかった。中央は廣瀬コミッショナー

 8月5日(日)東京・新木場スタジオコーストで開催される『PANCRASE 298』のメインイベントで、女子ストロー級第2代王者決定戦を争う同級1位ヴィヴィアニ・アロージョ(31=ブラジル)と同級3位・藤野恵実(37=FIGHT FARM)が、2日(木)都内にてタイトルマッチ調印式を行った。

 2004年3月にプロデビューした女子MMA(総合格闘技)の大ベテラン藤野は、「この試合に限った話ではないですが 勝たないと意味が無い試合なので勝つだけです。BBAナメんなじゃなくて日本人ナメんな、と。それをブラジルまで届けます」と意気込み。

 アロージョは「藤野選手と今回戦うことは光栄に思っています。ストライカー(打撃主体の選手)として経験豊富な選手なので、その試合のために準備してきたので間違い無くいい試合になると思います」とほほ笑む。

 今回、藤野がテーマとして掲げているのは「BBAナメんな」。これは『RIZIN』での浅倉カンナやRENAの活躍で盛り上がりを見せる女子総合格闘技に対して、「若手にはババアを追い越してみろよと思っている。(女子格闘技の)氷河期からやってきた怨念みたいなものをみんなで持っているので、良いところだけ持っていくなよ、と本当に思っています」とのメッセージが込められている。

 Tシャツにもなった「BBAナメんな」について藤野に改めて聞くと、「BBAが一人歩きしすぎていますね(笑)。最近はいい試合が多いです。この間のRIZINも。でも私は長年ずっとここまでやってきたので、そのことに対して誇りを持ってナメんな、と言いたい。遊びでやってきたわけじゃない。本気でやってきた15年です。みんな強くなっていますが、どっちが面白い試合になるか。ぬるい試合はしないという本気を見せたいです」と、若手の成長を喜びながらも、試合内容では負けないと言い放つ。

 アロージョはこの藤野の姿勢について「15年の経験は凄いと思います。経験豊富な選手だと思っています」とリスペクトしながらも、「ただし今回の試合は経験だけではありません。私自身もMMAだけでなく柔術やボクシングをしっかりやってきていますし、様々な競技を学んで準備してきました。気持ちも私の方が優ると思っています。私が間違いなく勝利します」と、経験だけでは勝てないとする。

 藤野はそれに対し、「優れているのは経験の数。アロージョ選手はムエタイも柔術もやっていますが、それはMMAではない。MMAの経験は私の方が全然あります。打撃も柔術も私の方が全然優れていると思いますね。それと、気持ちで優っていると言われたが、それは絶対に負けないと思っています」と反論。

 その後も両選手とも「自分の方が全て優っている」と主張し、譲らない意地の張り合いのようなコメントが続いた。アロージョは「2人ともアグレッシブなスタイル。藤野選手は爆発的な戦い方をして、自分もアグレッシブなのでMMAファンの皆さんには見応えある試合になると思います。おそらく1Rがキーポイントになるでしょう。そこをぜひ見て欲しい」と予告した。

 そして藤野が「このベルトを獲るためにやってきたので、私のものになると思っています。最後にケージの中で手を上げているのは自分だと思っています」と言えば、アロージョは「そうではなく、私がチャンピオンになります。そのために自分の人生を捧げているので、日本の皆さんに自分がチャンピオンになる姿を見せたいと思います」と、最後まで意地の張り合いは続いた。

 なお、明日4日(土)には前日計量が行われるが、この日に行われた予備計量でアロージョは57.40kgで女子ストロー級リミットの52.20kgを約5kgオーバーしていたが「問題ない」と涼しい顔をしていた。

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