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【DEEP KICK】王者・籔中謙佑が慎太郎とドローで防衛成功、宮崎就斗は正規王者に

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2021/02/05(金)UP

籔中謙佑(左)がドロー防衛

DEEP☆KICK実行委員会
『DEEP☆KICK 50』
2021年1月31日(日)テクスピア大阪

 コンスタントに興行を打つことで、関西キックの核となりつつあるDEEP☆KICK。新春第1弾興行は昼の部をミネルヴァにすることで、夜の部は-70kg級と-57kg級の2大タイトルマッチを軸に、これからキック界で這い上がろうとする西日本在住の選手たちの熱い闘いが繰り広げられた。次回51&52大会は4月11日DEEP☆KICKの聖地・テクスピア大阪で開催される。


メインイベントでは籔中謙佑が初防衛に成功

▼ダブルメインイベント2 DEEP☆KICK-70kgタイトルマッチ 3分3R
△籔中謙佑(KUMAGYM)
判定1-0 ※29-29、29-28、29-29
△慎太郎(teamBonds)
※籔中が防衛に成功

パンチを放つ両者

 新春第1弾興行のトリは王者・籔中譲佑に慎太郎が挑戦するDEEP☆KICK-70kg級タイトルマッチだった。両者は昨年2月9日に初対決。そのときは引き分けに終わっている。

 1R、攻勢に出たのは慎太郎の方だった。ヒザ蹴りやミドルキックで籔中のボディに集中砲火を浴びせたのだ。それでも、王者はポーカーフェイスを貫いたが、試合後にはダメージがあったことを打ち明けている。 

籔中がパンチを繰り出す

 2R、圧が強くなった籔中に対して、慎太郎は右フックやローキックを返していく。そんな挑戦者に対して、籔中は右ボディストレートで削りに出た。セコンドからは「パンチはいいから蹴ろ」という指示が出ていたが、籔中は足が出ない。オープンスコアは2者が1ポイント差で慎太郎を支持した。

 もうあとがない籔中は3Rになるとさらに距離をつめ乱打戦へ。慎太郎はなんとかサバこうとするが、藪中の必死のプレスに押され気味。そうした中、慎太郎をロープに詰めた籔中は伸びのあるワンツーを何度かヒットさせ、土壇場で試合の流れをたぐり寄せた。

長谷川穂積氏にボクシングを習っているという藪中

 ジャッジは1-0(籔中)でドロー。勝利こそ収められなかったが、籔中が王座防衛に成功した。同じ相手に2試合連続引き分けたことで、籔中は「自分は進歩していない気がする」と肩を落した。「挑戦者は右の前蹴りで距離をとろうとするなど、前回とは違うことをしようとしてきた。逆に僕は距離を詰めようとしていたので、その部分で噛み合っていたんですけどね」

 さらに、藪中は「最近はボクシングの元世界王者の長谷川穂積氏にボクシングを習っている」ことを打ち明けた。「だいぶ伸びたと思うけど、そこからのつなぎが課題。なかなかスパー通りにはいかない。僕はRISEでの戦績がメチャクチャ悪いので、今年はRISEのリングで過去の自分と決別したい」
 昨年12月に緑川創を破った憂也同様、籔中もRISEで大化けすることができるか。


宮崎就斗がドロー防衛に成功し、暫定から正規王者に輝いた

▼ダブルメインイベント1 DEEP☆KICK-57.5kgタイトルマッチ 3分3R
△宮崎就斗(TARGET)
判定0-1 ※29-29、29-30、29-29
△山田直樹(KSS健生館)
※宮崎がドロー防衛に成功、暫定から正規王者に

蹴りを放つ宮崎

 籔中vs慎太郎同様、宮崎就斗vs山田直樹のDEEP☆KICK-57.5㎏級タイトルマッチもサイドストーリーに事欠かない一戦だった。
 というのも、もともとこの顔合わせは昨年9月開催のDEEP☆KICK47で組まれる予定だった。しかし、山田が盲腸となりドクターストップ。急きょ試合は中止となったため、宮崎が暫定王者に。3カ月後に結婚した宮崎にしてみればラッキーな戴冠劇だったが、納得できるわけもない。そこで今回は仕切り直しの正規王者を決める一騎討ちとなった。

宮崎がパンチを繰り出す

 宮崎がサウスポーならば、山田はオーソドックス。1R、宮崎が左ストレートからミドルキックを放つと、山田は蹴り足を掴んで次の一手を狙おうとする。ラウンド終了間際、宮崎はテンカオを決め、印象点をたぐり寄せる。

 2R、宮崎は左の攻撃で前に出れば、山田は右の攻撃を返す。試合は完全にシーソーゲームに。

 3R、宮崎は先手必勝とばかりに最初から仕掛ける。お互い下がらないインファイトとなるのに時間はかからなかった。そうした中、山田は離れ際にハイキックを狙うなど、際に勝負をかける攻撃が目立っていた。これが好印象だったのだろう。結局、判定は0-1(山田)でドロー。辛くも王座防衛に成功するとともに、第2代DEEP☆KICK同級王者に就いた宮崎は「ベルトは戻ってきたけど、全然うれしくない」と首を左右に振った。「とくに後半は自分の調整不足があったのかと思います。思ったより動けなかった」
 晴れて正規王者になったとはいえ、宮﨑はまだ試合の出来不出来が激しい。次の防衛戦が正念場になってくるか。

▶次ページはセミファイナル、第7、第6試合

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