【RIZIN】素手ボクシングで一撃KOの篠塚辰樹、試合前に站樁功!その効果は何!?
4月29日『RIZIN.46』の素手ボクシングの一戦で、J.マルチネス(米)を右拳で豪快KOした元Krushフェザー級王者・篠塚辰樹(MASTER BRIDGE / 剛毅會)。
剛毅會の岩崎達也宗師に聞くと、この試合に向け篠塚に素手での空手や中国拳法の練習を課し、さらに試合前の控え室では站樁功(たんとうこう=立禅とも言う)を行い戦いに備えさせた。站樁功に集中する篠塚。果たしてこの効果とは。
站樁功というと、『グラップラー刃牙』の中国拳法の達人『烈海王』が見せていたことで有名だ。岩崎宗師は極真空手の選手時代に所属した東京城南支部がこの站樁功を稽古メニューにしており、独立後もさらに站樁を研究し進化させた。
この站樁功とは、両手で気のボールをつくるようにし、足を肩幅に開き、ひざを軽く屈伸する。効果については体に気をめぐらせることで、精神を集中させ、安定させると言われている。武道の場合、人により効果はさまざまだが、相手の攻撃に対する反応が良くなったと空手のチャンピオンたちがこれまで取材で語っていた。
さらに岩崎宗師は素手ボクシングの試合に向け「素手の攻防で捌くため意拳の推手や、拳を壊さないよう武術空手の握りを徹底稽古しました。そして相手が頭下げて入ってくるので空手の左下突き」と素手での練習も徹底。試合では接近してのパンチを連打するマルチネスに対し、カウンターのパンチを当て、1R 1分33秒 、右ストレートで豪快KO勝利。相手の鼻も骨折させた。
試合後の会見で篠塚は「グローブより、見やすい。拳を1個分よければいいので、無駄な動きがなかった。空手の動きでいけた」とし自身の攻撃については「半端じゃない、一発もらったらヤバイなと思いました。自分のパンチで相手の鼻が折れた感触があって、ヤバイ、ねじ込んだ時に痛そうという感じ。殴り方、当たった感触が違う。モロに拳に来た」と自身でも驚いた。
今後は現在ベアナックルボクシング王者のジョン・ドッドソンにも「勝てる」と自信。今後の展開に注目だ。
▶次ページは【フォト】篠塚の素手パンチで相手がダウン!KOの瞬間
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