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【ボクシング】ゴロフキンがTKOで王座統一に成功、村田諒太は大健闘も9ラウンド剛腕に沈む

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2022/04/09(土)UP

ゴロフキンの剛腕が村田を襲う

 4月9日(土)さいたまスーパーアリーナで行われたWBA&IBF世界ミドル級タイトルマッチは、IBF王者“GGG”ゲンナジー・ゴロフキンが、WBAスーパー王者でロンドンオリンピック金メダリストの村田諒太に9ラウンド2分11秒、TKO勝ちし王座統一に成功した。

【連続写真】ゴロフキンの右で村田がダウン、TKOの瞬間

 当初は昨年12月に行われるはずだったが、約4カ月の延期がどのような影響を及ぼすのか、また世界的なスーパーボクサーを相手に日本人がどんな戦いを見せるのか、日本ボクシング界最大のスーパーファイトとスポーツ界のみならず各界から大きな注目を集めた一戦だった。

 20時58分、日本の、また世界のボクシング界を塗り替えるべく大きな期待を背負った歴史的ゴングが打ち鳴らされた。

 1ラウンド、開始から積極的に前に出ていくのは村田だ。左ジャブから強い右ストレートを放っていくが、ゴロフキンの固いガードは崩れない。逆にゴロフキンの左ジャブが村田の顔面を捉え、左ボディーを打ち当てていく。

村田がボディを攻める

 2ラウンド、村田は左ボディーから右ストレートで前に出る。左右のパンチの伸びは村田が若干上回っているようにも見える。パンチの手数では明らかに村田が多く、終了間際にも村田はボディを攻めてゴロフキンに反撃を許さなかった。

 3ラウンド、村田は攻撃の軸をボディーに移し、下から上とパンチを打ち分けてゴロフキンの牙城を崩しにかかる。ゴロフキンも右フックを返すが単発。村田は左右フック3連打、接近戦で右アッパー、離れては右アッパーをボディーへ集中。村田優勢を象徴するような歓声が会場に響いた。

 4ラウンド、ゴロフキンは左ジャブから右ストレート。村田も左右フックから左ボディーを返すが、このラウンドはゴロフキンが重いパンチを的確にヒットさせる場面も見られて試合を押し返す。ただ、村田も右ストレートを当てて相手に主導権を握らせない。

 5ラウンド、ゴロフキンが連打を仕掛け村田が捕まりかける場面もあったが、村田は左右ボディー攻撃で相手を下がらせて右ストレートに繋げていく。試合は徐々に打ち合いの削り合いの様相を呈してきた。

ゴロフキンの右がヒット

 6ラウンド、ゴロフキンが右ストレートを当てると村田のマウスピースが吹き飛ぶ場面も。村田は鬼のような形相で右ストレートを連打。ゴロフキンに一方的には打たせない。終盤手数の減った村田の周囲をリズミカルに回りながら左ジャブを当てるゴロフキン。ここで形勢は完全に逆転した。

 7ラウンド、ゴロフキンは左右連打をヒット。近い距離では左フック、右アッパーを繰り出す。意地でも倒れない村田は右ストレートで反撃し、右ボディーストレートを突き刺してゴロフキンの猛攻を食い止めた。

 8ラウンド、村田はワンツーを連打、対するゴロフキンは村田のガードの隙間を縫って左ジャブをクリーンヒット。さらに右ストレート、右フックを浴びせる。村田は距離ができると左右の連打を返し、ゴロフキンの追撃を許さない。

 9ラウンド、ゴロフキンは開始早々プレッシャーをかけて村田をコーナーに詰まらせて連打。村田のガードを冷静に分析するように、その隙をぬってパンチを当てるゴロフキン。会場から大きな「村田コール」が沸き起こり、その声に後押しされるように村田が反撃を見せるがそれまでの消耗が激しく、ゴロフキンのパンチに捕まってしまう。

タオルが投入され、ゴロフキンが村田をTKOした

 そして下がる村田が一瞬前に出ようとしたところにゴロフキンは強烈な右フックを痛打し、さらに追い打ちをかけるように左ボディーを放ったところで、村田はその場にうずくまるようにダウン。セコンドからタオルが投入されて、村田の、そして日本ボクシング界の夢はここに潰えた。

 勝者ゴロフキンは「この素晴らしい舞台を与えてくれた皆さんと対戦してくれた村田選手を称えたい」と語り、村田の強さを問われた質問には「村田はオリンピックのチャンピオンというだけでなく、スーパー王者にふさわしい選手。戦えたことを光栄に思う」と笑顔を見せた。
 敗れた村田は「応援ありがとうございました。想像していたものと違うものを感じた。総合力で相手が上だった。デビューの時から追いかけているゴロフキン選手と試合ができたことに感謝している」と清々しい笑顔の中に悔しさを滲ませた。

※全試合結果はこちら

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