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【ボクシング】京口紘人、卓越ディフェンス見せるも、再戦パラスにまさかの判定負け=試合結果

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2024/05/11(土)UP

京口紘人がまさかの敗戦(写真は22年11月の寺地戦)

 5月11日に韓国・仁川で開催された『TREASURE BOXING PROMOTION 6 in PARADISE CITY』メインイベントのフライ級10回戦にて、元世界2階級制覇王者でWBA世界フライ級2位の京口紘人(30=ワタナベ)がIBF同級10位のビンス・パラス(25=フィリピン)に判定3-0(97-93×2、96-94)で敗北。卓越したディフェンスと正確な攻撃で圧倒したかに見えたが、判定に涙を飲んだ。

 両者は18年5月、当時IBF世界ミニマム級王者だった京口が2度目の防衛戦でパラスと対戦。ダウンを奪われながらも京口が判定勝利を収めている。階級を変えての6年ぶりの再戦となる。

 試合は1R序盤から、強いプレスでビッグヒット狙いの拳を振り回すパラスに対し、京口はしっかりとガードを固め、ジャブを軸にサークリング。パラスを空振りさせ、攻撃ではジャブを軸に左ボディ、右ストレートを当てて行く。

 お互い大きなクリーンヒットはないものの、5Rまではパラスはほぼ全弾をフルスイング。これに対し京口はフルガードで距離を外したり、詰めたりし、かわしながら、コツコツとジャブを当てる。

 京口はジャブ以外にも左ボディなどボディへ攻撃を集中させていたが、これが効いてきたのか、6R目あたりからパラスが失速。疲労の色も見られ、パラスのパンチに勢いやスピードがなくなるのが顕著に。パラスは手数自体は減らさず攻め続けるが、京口のディフェンスに空振りの場面が多く見られ、9Rにはパラスの左目付近がカットし流血も。

 そして最終10R、一発狙いのパラスがさらに前に出て手を出し続けるが、京口は冷静に対処。変わらず、ジャブを軸にアッパー、フック、ストレートを織り交ぜながらヒットを奪う。

 両者ダウンないまま終了のゴング。クリーンヒットの数で京口が勝利と思われたが、判定はなんと3-0でパラスが勝利。勝利コールで、驚いた表情を見せた京口。対照的にパラスはラウンドガールに飛びつき、勝利を喜んだ。

 この試合の実況解説を務めた元IBF世界スーパーバンタム級王者の小國以載も、京口勝利を確信していただけに驚きを隠せず。「かなりびっくりです。判定は手数の多さを取ったのでしょうか…」と困惑した様子だった。

『TREASURE BOXING PROMOTION 6 in PARADISE CITY』
5月11日 韓国・仁川
▼フライ級10回戦
●京口紘人(ワタナベ)
判定0-3 93-97×294-96
ビンス・パラス(フィリピン)

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