【レベルス】梅野源治がクラップダムにTKO負け、壮絶に散り快挙達成ならず
eFightの「キックボクシング」特集 |
Def Fellow
「REBELS.54」
2018年2月18日(日)東京・後楽園ホール
▼第10試合 メインイベント ルンピニースタジアム認定ライト級王座決定戦 3分5R
〇クラップダム・ソーチョーピャッウータイ(19=タイ/プロムエタイ協会ライト級王者/ルンピニースタジアム認定ライト級6位)
TKO 4R 55秒 ※セコンドからのタオル投入
●梅野源治(29=PHOENIX/WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者/ルンピニースタジアム認定ライト級5位)
※クラップダムが新王座に就く。
梅野がムエタイ世界最高峰の二大殿堂のひとつルンピニースタジアムの王座獲得に挑んだ。ムエタイ500年の歴史上、日本人選手がルンピニー王座に就いたことは一度もなく、梅野が獲得すれば史上初の快挙となる。
対するクラップダムはサウスポーのファイタータイプで、昨年11月にムアンタイ(現ルンピニーライト級2位=2015年5月、梅野と対戦して梅野がTKO勝ち)にストップされるまでは12戦負けなしで8KO勝ちの強豪。
1R、サウスポーのクラップダムが左ローで先制。梅野は右ミドルを多用し、一定の距離を保ちながら右ストレートも打ち込んでいく。クラップダムは梅野の奥足(右足)を強烈な左ローで狙い撃ちにし、梅野のミドルキャッチするとボディへパンチ。
2Rもクラップダムは左ミドルを織り交ぜて左ローを狙い撃ちする。梅野は右ミドルと右ローで応戦するが、強烈な左ローに大きくバランスを崩す。両者ヒジ打ちも多用して隙あらば繰り出し、梅野は左ローに縦ヒジを合わせにいく。
3Rは両者一気にせめぎ合う。パンチとヒジの壮絶な応酬が繰り広げられるが、クラップダムの左ストレートが連続ヒット。下がる梅野にクラップダムはヒジの追い打ち、梅野もヒジで応戦する。クラップダムの左フックで梅野が大きくのけ反る場面も。
4R、挽回しようと前に出る梅野だが、ヒザ蹴りの攻防から梅野が離れて左を蹴ろうとしたところでクラップダムの左ストレートがさく裂。梅野はもんどりうってダウンし、身体を起き上がらせようとするも身体が言うことを聞かない。
それでも両手を着いて何とか立ち上がった梅野にクラップダムが左の猛打で襲い掛かり、コーナーへ吹っ飛んだ梅野へヒザ蹴りから左右の連打。最後は左フックからの右アッパーで再びもんどりうって梅野がダウンし、セコンドからタオルが投入された。
日本人初の快挙を達成することが出来なかった梅野は、リング上で無念の涙を流し、控室でも号泣。
「たくさんの人が支えてくれてチャンスをくれたのに、それに応えることが出来なかった。申し訳ない」と何度も嘆き、「自分自身に負けた。プレッシャーを感じてしまい、自分自身に勝てなかったとの想いがある」と声を振り絞った。
ムエタイの強さを見せつけたクラップダムは「梅野も上手かった。特別なことはなく今日は普通に戦った。左ローが効いていたのは分かったよ。最初からKOするつもりだった」と語った。
▼第9試合 セミファイナル2 スーパーバンタム級 3分3R WPMFルール
△宮元啓介(25=橋本道場/元WPMF世界スーパーバンタム級王者)
ドロー 判定0-0 ※三者とも29-29
△小笠原裕典(25=クロスポイント吉祥寺/WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者)
宮元は空手仕込みの多彩かつ鋭い蹴り技を得意とし、攻撃力に定評がある。対する小笠原は長い手足を利した攻撃で、今年1月にINNOVATIONスーパーバンタム級王座を獲得し、現在5連勝中。弟の瑛作が一昨年12月に宮元にKO勝ちしており、兄弟での勝利を狙う。
1R、小笠原は強い右ローを中心に左右ローと左ミドル、宮元はそのローにハイキックを合わせに行き、三日月蹴りと左ミドルを織り交ぜての攻撃。
2R、先手を取る小笠原が前へ出てパンチと蹴りで攻勢を仕掛け、いいタイミングでヒザ蹴りを入れる。宮元は組み付くとヒジを打ち、離れるとロー。このラウンドは小笠原が手数で上回った。
3R、攻撃に重みがある小笠原がパンチ、ミドルで攻めると、宮元は離れてボディへのパンチと蹴り、組み付くとヒザ蹴り。小笠原が失速し、宮元がヒザを多く蹴って試合終了。判定はドローで痛み分けとなった。
- 1
- 2
- ≪ 前のページへ
- 次のページへ ≫
●編集部オススメ
・前人未到の快挙へ向け梅野源治が計量クリアー「ヒジでぶっ飛ばす」
・梅野源治、ルンピニータイトル戦の相手は12連勝8KOの超強豪
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
関連記事
eFightの「キックボクシング」特集 |
【関連リンク】