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【ボクシング】松本亮が激闘も、攻めまくるローマンに大差の判定負け

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2018/02/28(水)UP

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大橋ボクシングジム
「第62回フェニックス・バトル」
2018年2月28日(水)東京・後楽園ホール

松本(右)に強烈な左フックを浴びせるローマン(左)

▼WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分12R
○ダニエル・ローマン(27=アメリカ/王者)
判定3-0 ※118-110、119-109、119-109
●松本 亮(24=大橋/挑戦者・同級11位)
※ローマンが初防衛に成功。

 松本は、世界二階級制覇の“モンスター”井上尚弥と同門で同い年。戦績も21勝(19KO)1敗で、KO率は86%。KO率87%の井上に近く、大橋ジム期待のホープのひとりだ。今回が世界初挑戦。

 王者ローマンは昨年9月、京都で久保隼を9R・TKOに破って王座に就いた。今回が初防衛戦となる。戦績は23勝2敗1分で15連勝中。ニックネームは“童顔の暗殺者”。

 1R、上背で優る松本は左ジャブで様子を伺うが、ローマンは左ボディブロー、左アッパー、左右フックと早くも強打を放つ。松本も右ストレートを打ち返し、初回から白熱した展開。

 2Rも王者が積極的に攻撃を放つ。左ボディブローを中心に、松本のパンチをかわして強打を叩き込む。右ストレートからの左フックでグラついた松本だが、左フックを返す。

 3R、ローマンはインファイトでボディを徹底的に攻め、左ボディブローからの左アッパーや左フックを見せる。松本も左ボディブローを返して右ストレートで強気に打ち合うが劣勢。

 4Rも打ち合いは続き、どんどん前へ出て打ち合いを挑んでくる王者に手を焼く松本だったが、5Rにはフットワークを使ってジャブと右ストレートで距離とペースを取り戻した。

 6Rは再び王者ペースの打ち合いとなり、7Rも積極的に攻撃するローマン。ワンツーで必死に抵抗する松本の左ボディブローで一瞬動きが鈍ったローマンだが、攻撃こそ最大の防御なりと打ち合いを挑み、右フックで松本をグラつかせる。

 8Rも激しい打ち合いとなり、場内はヒートアップ。9R、ローマンが左右フックと左ボディブローの強打で松本を襲う。ディフェンスも上手いローマンだが、左目上からの出血が見られると松本はジャブと右ストレートでそこを狙い撃ち。

 10Rと11Rは松本がジャブと右ストレートで距離を取って戦うことが出来たが、左ボディブローには苦しむ。そして最終12Rもローマンは前へ出て攻め続け、松本の反撃にあっても全く手を休めず攻める。

 試合終了のゴングが鳴るとKOが出来なかったことに不満そうな表情を浮かべたローマンだが、3-0での大差判定勝ちが告げられると大きく両手を突き上げた。松本の世界初挑戦での王座獲得はならなかった。

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