小比類巻貴之、極真ルールで桜木裕司と30年ぶりガチ激闘「あの頃の負けた自分と決着つけたかった」
元K-1王者の小比類巻貴之(47)が15日、経営者の格闘技大会「エグゼクティブファイト」のメインで”佐山聡最後の弟子”桜木裕司(47)と極真空手ルールで対決した。二人は高校3年時代、95年8月に開催された極真の『全日本ジュニア大会』高校生の部で対決。
小比類巻は中量級だったが最強を目指し重量級にエントリーも桜木に延長2回、最後の24秒でボディダウンを奪われ敗退。その桜木へのリベンジ、あの頃、最後にあきらめてしまった弱い自分に決着つけるべく戦いバチバチに打ち合った。
二人は高校卒業後、プロ格闘家の道に進み、対戦こそなかったが互いに励まし合ってきた。K-1でスター街道を歩む小比類巻に対し桜木は総合格闘技の試合で成績を上げるがなかなか注目されず、歯痒さも感じていたようだ。
高校時代は北(青森)の小比類巻、南(宮崎)の桜木と注目されていた二人だったがプロでは小比類巻がスターに。桜木はロシアの過激MMA大会(素手、頭突きあり)WAFC主催パンクラチオン大会の無差別級タイトルマッチで左フック失神KO勝ちを収め王者となるなど実力はあったが「なぜ脚光を浴びないのか」と悔しい思いをしてきたという。
そんな2人がこのメインで対決。エキシビションだったがガチで打ち合った。1、2ラウンドはキックボクシングルールで対決し、3ラウンドは極真空手だ。
試合が始まると、リングサイドの解説者は「これエキシビションですよね」とレッグガードを装着も強烈な蹴りの応酬だ。パンチは打ち抜かなかったがそれでも迫力の攻防に会場は湧く。そして3R、グローブを取り外し、素手で極真空手ルールで対決だ。
小比類巻は30年前、桜木に最終延長(2回目)の終了24秒前にボディで技ありを奪われ負けてしまった。ボディが効いてしまったが、あと24秒耐えられれば、体重判定で10kg以上軽い小比類巻が勝つはずだったが当時は耐えられなかった。そのときの桜木へ、そして自分への決着をつけたかったという。
互いの押忍!の礼で始まった一戦。
桜木は右ロー、小比類巻は左ミドルから始まったが、小比類巻のガチのボディの連打と膝蹴りに押される桜木。桜木のボディには「来い!」とボディを打たせる小比類巻。
互いの打ち合いの中、ラスト24秒からパンチ、ヒザで猛ラッシュをする小比類巻。そのヒザで桜木は後退、やや動きが止まり顔を歪める。それでもラスト5秒で反撃し試合終了。会場は大盛り上がりで押忍と互いに握手した。
試合後、小比類巻は「やはり極真ルールは面白いですね。このルールでここまで真剣に殴り合ったのは本当に30年ぶり。あの時の諦めて負けた自分とも決着をつけたかった。すっきりしました」と笑顔で答えた。
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