【アーマードバトル】鎧を身にまとい剣、斧、薙刀で叩き合う格闘技を知っているか?
ジャパン・アーマードバトル・リーグ(JABL)主催
「第4回 STEEL! アーマードバトル・リーグマッチ公式戦」
2016年1月24日(日) 東京・目白・キャッスル・ティンタジェル
アーマードバトルは鎧をつけ剣で思いっきり叩き合う甲冑格闘技で会場に剣と鎧が弾き合う音が響き渡る。ヨーロッパを中心に世界約30カ国で行われ、世界大会も開催されており、日本でも2013年から大会が開催されている。
西洋、または日本のアーマー(鎧)を身にまとい、刀は切れないように刃挽きし、丸みのある安全なものを使う。思い切り叩き合うが鎧が頑丈なため試合での怪我はほぼないという。
デュエル(個人戦)のルールはポイント制。相手の体の有効部位(頭・体・腕・脚)へのヒットはもちろん、足掛け、足払いで相手を倒した場合もポイントとなる。
拳での突きや蹴りはポイントにはならないが出すことは可能だ。反則は刀による突き、首への攻撃、金的、膝裏への攻撃など。
メレー戦(団体戦)はダウン ポイント制。相撲のように足の裏以外の箇所が床に付いたほうが負け。試合終了時、立っている選手が多いほうが勝ちとなる。2vs2、3vs3などを合戦のように同時に行う。
3チームのリーグ戦(サングリエ/ドラコーネズ/黒鋼衆)で争われる。
●デュエル(個人戦)は阿見靖士が最優秀選手賞
個人戦では使用する武器同士で対決することになっておりソード&シールド (片手剣&盾)、ツーハンドソード(両手剣)、ポールアーム(薙刀、長い斧)のそれぞれの部で1分30秒で戦う。
両手剣は一本の刀を剣道のように両手で握って戦う。黒鋼衆(くろがねしゅう)は日本の鎧兜を着て両手剣で戦う姿は昔の合戦を見ているよう。
しかしこの個人戦で最も目を惹いたのは身長が2メートルもある阿見靖士(サングリエ/201cm・124kg)、彼は阿見201としてお笑い芸人としても活動する。
今大会ではヘビーウエイトのポールアームの部(薙刀や長い斧などの長い棒の武器)に出場。個人戦、団体戦とも西洋の鎧に身を包み長い斧で相手の兜を叩き、蹴り、投げ、大暴れだった。個人戦の初戦では日本の鎧兜を身をまとった田中克実(黒鋼衆/178cm・75kg)に斧で打ちまくる。田中はガードをするもそのパワーに押され気味ながらも足に薙刀をうまく当てて応戦。阿見が手数で上回り阿見34ポイントvs田中22ポイントで勝利。
次戦のトニー・ドーラン(ドラコーネズ/172cm・130kg)とは長斧同士の対戦。
トニーは上段のガードが固く阿見の兜への攻撃を受ける。しかし、パワーのある阿見の攻撃はそのガードをも押し込み浅いながらも兜に当てる。トニーも受け中心ながらうまく上段に返していく。トニーの空いた中段に阿見の斧がクリーンヒット。
阿見19ポイントvsトニー2ポイントで阿見が圧勝し、今大会の最優秀選手賞に輝いた。
試合後のインタビューで阿見は「始めてから3年半。出会いはラジオ番組の取材からです。野球しかやったことがなかったのですが、その体格を生かして挑戦してみないか、と言われて始めました。その後国際大会で4位に入ることもできました。体格で目立ってますけど、体格は関係ないですよ。小さい人に倒されたりしますもん。自分が特別ではなくまだまだ競技人口が少ないので今始めたら世界の舞台に行けると思います。年も関係ないと思います」と謙虚にコメントした。
●メレー戦(団体戦)はサングリエが4連覇
サングリエ/ドラコーネズ/黒鋼衆で団体戦を展開。
ライトウエイト、ヘビーウエイトの団体戦後、ヘビーもライトも交えてのミックスウエイト4vs4、参加者全員交えてのミックス戦など激戦を展開。
団体戦はとにかく一人を二人掛かりで倒しに行くシーンが多かった。相手が一人でも減れば更に複数で攻められるので殲滅するにはまず先に一人を倒すことが重要な鍵となっている模様。
サングリエが勝ち残ることが多く、2位のドラコーネズに大差をつけ4連覇を飾った。
※サングリエvsドラコネーズの試合動画(ノーカット)はこちら
全結果
デュエル(個人戦)ポイント順
1.阿見靖士(サングリエ)
2.佐藤尚紀(サングリエ)
3.トニー・ドーラン(ドラコーネズ)
3.田中克実(黒鋼衆)
メレー戦(団体戦)ポイント順
1.サングリエ
2.ドラコーネズ
3.黒鋼衆
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