【ボクシング】比嘉大吾をTKOしロサレスが新王者に
4月15日(日)横浜アリーナで行われたボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチで、前日計量で失敗し王座剥奪となった比嘉大吾(22=白井・具志堅スポーツジム)は当日計量にパスしてクリストファー・ロサレス(23=ニカラグア)と対戦したが、9R、セコンドからのタオル投入によりTKOで敗れ、ロサレスが新王者となった。(比嘉の前日計量失敗により、ロサレス勝利の場合、新王者に、比嘉が勝利した場合は王座は空位になるという条件で試合が行われた。)
160cmの比嘉より8cm身長が高いロサレスはリングに上がると前日計量の時よりも更に大きく見え、比嘉との体格差が会見時よりもあるように見えた。
今日の当日計量では、比嘉に前日規定体重より10ポンドプラス圏内の規定が設けられ54.7kgの規定より600グラムアンダーでパスし、この試合が行われることになったが、ロサレスの地元ニカラグアのメディアは、前日パスしたため、当日の体重の規制がないロサレスの今朝の体重を報じており、比嘉の今朝の体重を上回る56.2kgとのことだった。
更にリーチが18㎝も比嘉より長いロサレスは、4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)と42Rのスパーリングをこなし、比嘉対策を徹底してやってきただけあり、どれだけのパフォーマンスを見せるか期待された。
試合でロサレスは、1Rから手数で比嘉を圧倒。本来は比嘉が得意とする左での3連打、4連打を何度もロサレスが見せ、長いリーチを活かしての左ボディブローも叩き込んだ。
比嘉もダッキングしながら前に出てボディを入れていくが、減量失敗の影響からか、いつもほどの破壊力が感じられない。
手数で比嘉を圧倒するロサレスは連打だけでなく、左右のアッパーも叩き込む。4R終了時に公開されたジャッジのスコアでは、39対37で比嘉を支持したのが1人。2人は39対37でロサレス支持。
5Rに両者は頭をつけ足を止めてボディやフックを打ち合う。
6R、ロサレスはフック、アッパーを多用し、アッパー、フック、ストレートの3連打を叩き込む。比嘉もフックをボディや顔面に連打していくが、ヒット数でロサレスが勝る。比嘉の顔が腫れる。
7R、比嘉のボディがようやく効きはじめ、ロサレスが下がるシーンもあったが、8Rはロサレスが多くのパンチをヒット、比嘉は打たれながらも前に出てパンチを出し続け、オキナワン・ボクサーの根性を見せるも、8R終了時のスコアでは、3人のうちジャッジ1人がドロー、他の2人は75-77、73-79とロサレス側にポイントをつけ差をつけていた。
そして9R半ば、比嘉はロサレスにボディやジャブ、フックを多数叩き込まれ、比嘉のセコンドが試合ストップ、ロサレスはTKO勝利で王座を獲得した。
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