■日本人勢は半分が勝てる、その根拠は?
ーー最後に、徳留一樹(パラエストラ八王子/パンクラスライト級2位)vsクリスチアーノ・マルセロ(ブラジル)戦はどうでしょう?
「クリスチアーノはそんなにテイクダウンしに来るタイプではなく、パンチを振り回しながら、隙あらば寝技に持ち込んで関節技を極めにくるというタイプ。キャリアもありますし、凄くタフな男ですね。TUFで負けてそこからまた這い上がってきているところを見ると相当タフだと思います。
徳留選手は背が高くてリーチもありますし、細かい動きも出来る。その中でお互いにMMAをどうやってやるか、でしょう ね」
ーーどういう試合展開が予想されますか?
「トータルバランスがいいのは徳留選手の方です。テイクダウンが出来て、打撃もそれなりに出来る。クリスチアーノの方はタフで柔術も出来るし、パンチをブンブンと振り回してくるので油断は出来ません。あとはキャリアがありますし、日本は徳留選手のホームと言えどもクリスチアーノには世界中で試合をしている経験があると思います。それと初参戦の徳留選手がUFCの雰囲気に飲まれなければいいなと思います。今まで戦っていた場所とは雰囲気が全く違うと思うので、そういう空気感に飲まれないで欲しいですね」
ーー徳留選手もリーチの長さを活かして相手を削るような試合をした方がいいですか?
「徳留選手はそこまで打撃の選手ではないので、打ち合うのはあまりよくないですね。そこは注意して欲しいです。スタミナと総合力なら勝てると思います。クリスチアーノには下からの腕十字固めなど油断できない技もありますが、決して打たれ強くはない。徳留選手はフックに気をつけてアゴを引いてやっていれば、クリスチアーノは突進力があるだけに徳留選手がカウンターで倒してしまう可能性もあります」
ーー今回、日本人勢は何勝何敗になると予想しますか?
「大変だとは思いますが、半分はいけると思います」
ーーその根拠は?
「やはり時差がない、行ったことがある会場での試合という部分が大きい。やりやすさが違います。みんながみんなそうだとは言えませんが、そういうことが影響してくる選手はいますからね。声援なんかは特に影響してきます。
自分も経験があるんですが、カナダでカナダ人と対戦して、とてつもないブーイングを浴びた時はテンションが落ちました(笑)。試合中に落ち込んだわけではありませんが、アドレナリンが上がらなくなるんですよね。何をしても全部ブーイングされるので。日本のお客さんは海外に比べるとマナーがいいし、身近な人が応援に来てくれた方が選手はやる気になるでしょうね」
ーーなるほど。日本人選手の勝利を期待したいですね。では、外国人同士の対戦となるダブルメインイベントもお願いします。
「マーク・ハント(ニュージーランド)vsステファン・ストルーブ(オランダ)戦は、ハントはヘビー級では相当背が低い(178cm)ですし、ストルーブの長身(213cm)にハントのパンチが届くのかが見どころです」
ーーハントはK-1でも自分より大きな相手とやって勝っている実績がありますが?
「K-1とMMAでは間合いが違いますからね。ハントはやりにくいと思いますよ。見た目からして面白いですし、ファンが喜びそうな試合になると思います。ハントがジャンプして殴るのかな、とか想像して見てください」
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