【DEEP】住村vs長谷川の最終ジャッジは「事故判定」
DEEP 競技運営機構審判部
2017年7月15日 後楽園ホール大会
第8試合 長谷川賢vs住村竜市朗戦の裁定について標記の件、DEEP競技運営機構・審判部主管にて協議した結果、下記の通り裁定し、これをもって当該試合の公式記録とする。
記
1.裁 定:1R3分48秒 事故判定(3-0)住村選手の勝利
[判定内容:福田=住村、梅木=住村、芹沢=住村、小池=ドロー、梅田=ドロー]
※偶発的なバッティングにより試合続行不可能となったことから、終了時点までの判定により勝敗を決する。
2.理 由
(1)事 実
第1Rの当該局面において、住村選手が放った左のパンチが長谷川選手の側頭部にクリーンヒットした直後、両者偶発的なバッティングが発生し、長谷川選手は完全に戦闘不能状態に陥り、後方に倒れた。その後、メインレフェリーはバッティングの可能性有りと思考するなかで試合のストップを宣告した。試合のストップ後に、メインレフェリーはジャッジ1名に助言を求め、バッティングがあったとの進言を受けるが、瞬間的な攻防での事故であり、またタイトルマッチ及びグランプリ決勝戦という試合の性質上、より慎重に裁定を下すべく、裁定の保留を決断した。裁定の保留にあたって、偶発的なバッティングの事実が判明した場合に備え、試合終了時点までの判定の実施をジャッジに求め、ジャッジ5名は判定を実施した。
(2)映像の検証
審判部は、当日の試合を担当した5名の審判員とプロモーター1名をまじえ、次の観点から映像を確認した。
①住村選手の左のパンチが長谷川選手にヒットした直後、長谷川選手はどのような状態であ
ったのか。
②バッティングの有無。
③バッティングが有りと認められた場合、どのような状況で起こったのか。
映像確認後の見解は次のとおり
①住村選手の左パンチがクリーンヒットした直後の長谷川選手の状態から、完全に戦闘不能
状態であったとは確認することができず、この攻防をもって、試合終了には相当しない。事
実、当日のメインレフェリーのストップはバッティング発生直後のタイミングで試合続行不可
能と判断している。
②住村選手と長谷川選手の頭部が衝突している事実を明白に確認した。
③一方の選手が意図的に頭突きをしているとは認められず、頭部の衝突は、両者偶発的なバ
ッティングであることを確認した。
3.審議の結果
以上の検証の結果、長谷川選手が完全に戦闘不能に陥った最後の攻防は、偶発的なバッティングによるものであり、終了時点までの事故判定により勝敗を決する。
4.補 足
住村選手の左パンチについて
映像からは、住村選手の左パンチのクリーンヒットにより、効果的な攻撃として一定の評価を得られるに相応しい攻防があるが、それをもって長谷川選手が完全に戦闘不能状態に陥っていたことを明白に確認することはできない。一方で、映像を検証した審判員及びプロモーターの全員が、偶発的なバッティングが発生した直後に、長谷川選手が完全に戦闘不能状態に陥ったことを明白に確認することが出来るとの見解にて一致したことを、念のために補足する。
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