【BOM】ムエタイ三冠王が首ヒザ地獄で完封勝利
BOMプロモーション
「The Battle Of Muaythai XII」
2016年7月3日(日)東京・ディファ有明
▼第10試合 メインイベント WMC世界ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
○センサターン・ソー・スラデート(タイ/WMC世界ウェルター級王者)
判定3-0 ※50-47、50-47、50-48
●レック・エイワスポーツジム(タイ/エイワスポーツジム/LOKスーパーライト級王者/挑戦者)
※センサターンが防衛に成功。
センサターンはWMC世界タイトルの他に、ムエタイ世界最高峰ルンピニースタジアム認定スーパーライト級王座、プロムエタイ協会同級王座の三冠を保持するトップ選手。昨年6月にはムエタイMVP選手ヨードヴィチャー・ケムムエタイジムを破り、今年6月7日にはルンピニースタジアムのメインイベントを務めて勝利している。
今回は日本人選手ではなく、日本在住で日本人キラーとして名をはせるレックがBOMを代表してこの最強王者に挑んだ。
1Rは両者とも様子見。センサターンがよく伸びる右ハイ、ワンツーを繰り出せば、レックはローを蹴ってパンチでボディを打つ。ゆったりしたリズムでの探り合いとなった。
2Rはセンサターンが右ミドルの数を増やし、遠い距離から的確に当てていく。レックは右フックを繰り出すが、センサターンとの距離をなかなか縮めることが出来ない。
3R、センサターンはいきなりヒジを打つ。レックも組むとヒジのお返し。センサターンはどんどん前へ出てヒザを突き刺し、そのまま首相撲に持ち込んでレックの攻撃を封じる。181cmと長身のセンサターンが、169cmのレックを完全に抑え込む。
4Rもセンサターンはパンチ、右ミドルをヒットさせてから首相撲に捕まえてのヒザ蹴り。相手を首相撲に捕まえずにヒザを突き刺すテンカオも見舞う。レックもパンチやヒザを返そうとするが、首相撲でコントロールされてしまう。
5Rもセンサターンは前へ出て首相撲に持ち込みレックの動きを封じる。ムエカオ(首相撲からのヒザ蹴りが得意なムエタイ選手のこと)の本領を発揮し、レックに攻撃を許さない。さらに、レックがヒザを封じようと片足を上げると、もう片方の足をすくって転倒させる。
レックにいいところを出させず、ほぼ一方的に首相撲&ヒザ蹴り地獄にハメたセンサターンが、完封勝利で現役ムエタイ三冠王の強さを見せつけた。
※この試合の速報動画はこちら
▼第11試合 WMC世界フェザー級ランキング戦 3分5R
○久世秀樹(レンジャージム/WMC日本フェザー級王者、蹴拳同級王者)
判定3-0 ※50-46、49-48、49-48
●駿太(谷山ジム/WMAF世界フェザー級王者)
※この試合の速報動画はこちら
WMC世界ランキング査定試合として、WMC日本フェザー級王者・久世と歴戦の強者である駿太が激突した。駿太は過去2度、WMC世界タイトルに挑戦した実績がある。
1R、久世はタイミングのいい前蹴りで駿太を突き放し、ジャブと右ストレートで距離を取って戦う。さらに右フックをヒットさせ、組んでのヒジ打ち。駿太は後手に回ってしまった。
2Rも久世は駿太を前蹴りで入らせず、駿太は得意のローやヒジを打てない間合いに置かれる。久世は近付くと右フック、ヒザ蹴りを入れ、駿太が攻めようと前に出てくると的確なジャブで仰け反らせる。
3R、駿太がようやく入り込んで右ストレートとヒジで攻め始め、攻勢だったが久世の顔面前蹴りで大きく仰け反ってしまう。久世はさらにジャブで前へ出ようとする駿太を突き放す。
4R、駿太が勝負を懸けて右ストレートを打って前へ出て、パンチとヒジで攻勢を仕掛ける。久世は駿太の猛攻に苦しみながらもパンチを返す。駿太は何度もロープ際やコーナーへ久世を追い詰める。
5Rも前に出る駿太だが、久世は前蹴りで突き放す。それでも駿太が間合いを詰めてくると組み付いてのヒザ蹴りに持ち込む。これで駿太は思うように攻められないまま試合終了のゴングを聞いた。
判定は3-0で上手く戦った久世が勝利。駿太はこれで2連敗となり、WMC世界王座3度目の挑戦も遠のいた。
※この試合の速報動画はこちら
●次ページはカーエンイサーンvs吉成、高橋vsキョウヘイ
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