2月27日(日)東京・後楽園ホールで行われ るRISEクリエーション『RISE 74』で引退記念セレモニーを行うTATSUJI。アマチュアボクシングの輝かしい実績をひっさげ、RISEやK-1MAXのリングで活躍した TATSUJIが引退を決意した理由とは何なのか、そして現役引退後に掲げている目標とは何か。TATSUJIが約6年間のプロ生活を振り返ると共に、こ れからの人生について語った。(2011年2月22日up)
PROFILE |
■今だから明かされる過酷な減量との戦いだった現役時代
ーー今年2月に現役引退を発表されましたが、引退を決意した理由は何だったんですか?
「格闘家としての目標がなくなったことですね。それに自分は今年で30歳になるのですが、前々か ら格闘技は30歳までと決めていました。体のことだけを考えればまだまだ試合は出来ると思うのですが、これ以上続けていると、引くタイミングもなくなるだ ろうし、このタイミングできっぱり引退を決意しました」
ーーTATSUJI選手にとってはK-1MAXが大きな目標で、昨年3月にK-1MAX日本代表決定トーナメント1回戦で中島弘貴選手に敗れた試合が最後の試合となりました。やはりあそこで中島選手に負けたことが分岐点になりましたか?
「もちろんそれもありますし、徐々に試合数も減ってきて、チャンスそのものもなくなっていたんですよね。それと共に選手としての目標もなくなったような感じです」
ーー3月の試合が終わってからはどのように過ごされていたんですか?
「K-1で試合が組まれないことは分かっていたので、引退後の仕事の事を考えながら、体を作る程度に練習をしていました」
ーー一時はヘビー級を目指して体重を増やしていたとお聞きしました。
「自分の場合は減量がしんどかったので、引退試合をやるのであればヘビー級でやりたいと思って、 体重を増やしていたんですよね。自分は70kgで試合をしていたんですが、普段の体重が85kg近くあって(苦笑)。それでパワーには自信があったので、 結果的に試合をすることはなかったのですが、最後にヘビー級に挑戦してみたいという気持ちがありました」
ーー引退するという決意をして格闘技に対する未練はなかったですか?
「なかったですね。競輪選手になろうかなと思って、競輪場で練習したこともありました。賭ける方 から賭けられる方になるのも自分らしくていいかなと(笑)。でも年齢的なことを考えても新しいスポーツでプロになるのは厳しいですし、周りの反対もあって スポーツの道は完全に諦めました」
ーー 中島選手の試合は不完全燃焼だったと思うのですが、思い切りやらせて欲しかったという気持ちはなかったですか?(※2度のダウンでレフェリーストップ負 け。しかし2度目のダウンはスリップダウン気味で、TATSUJIはすぐに立ち上がってダウンじゃないことをアピールしていた)
「試合が終わった直後は悔しかったですけど、その前の中島選手のパンチも効いていましたからね。それに最近の試合はあまりにも減量がきつすぎて ・・・
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