3月18日(日)東京・ディファ有明で開催されるMA日本キックボクシング連盟『BREAK-24 ~SAGITTARIUS~』(夜の部)にて、引退試合を行う山本佑機(橋本道場)。18歳のときにプロデビューし、次戦で35戦目を迎える。ラストファイト直前、山本のラストメッセージ。(取材日:2012年3月7日)
PROFILE |
■「もう試合をしないつもりだった……」引退試合をする理由
――突然の引退試合の発表には驚きました。
「もう試合をしないつもりだったんです。3連敗していて、そのうち2回KO負け。自分の中には以前のような試合に対する気持ちがなくなっていました。後輩の試合でセコンドをしながら客観的に見てみていると、上を目指しているやつのモチベーションがオレとは全然違うんですよ」
――モチベーションが低下している中、あえて引退試合を行うのはなぜでしょう。
「山崎秀晃(2011年4月30日Krush)戦で壮絶なKO負けをしてしまいました。これまでにああいう負け方をしたことがなく、自分でもあのまま終わりたくないなという思いが少しあったのですが……。そうしたら、今までオレを応援してくれた人たちが『そのまま辞めないで試合を見せて』と言うんです。今までの恩返しじゃないですけど、そういう言葉で気持ちが切り替わりましたね。今回、山本佑機引退記念という興行タイトルまで付けていただいて嬉しいです。今までキックを頑張ってきて良かったなと思います」
――最後の相手は大石駿介選手になりました。
「ちょうど良かったです。本当はやるはずの相手だったけどやれなかったし(2011年4月のKrushで大石との対戦を予定していたが、大石が練習中のケガにより欠場となり消滅していた)、強い相手とやる方がやる気が出るじゃないですか。試合が流れたとき、大石選手は『いつか絶対にやりましょう』と言ってくれました。今回、へんに勝てそうな相手とやるとなると、オレは ・・・
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