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 7月21日(土)東京・後楽園ホールで開催される『Krush.20』のメインイベント、Krush -60kg級タイトルマッチで挑戦者・大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB)を相手に、2度目の防衛戦に臨む王者・卜部弘嵩(チームドラゴン)。現在引き分けを挟んで9戦負けなしと安定した強さを持つ卜部が今、目指していることとは!? (取材日:2012年7月5日)


PROFILE
卜部弘嵩(うらべ・ひろたか)
1989年5月13日、東京都出身
身長169cm、試合体重60kg
2007年5月3日、K-2 GRAND PRIX 第18回全日本新空手道選手権大会で軽中量級優勝
同年7月29日、全日本キックボクシング連盟でプロデビュー
2010年12月12日、「Krush-55kg初代王座決定トーナメントRound.1」で石川直生に判定勝利
2011年4月30日、「Krush-55kg初代王座決定トーナメントFINAL」ではDYNAMITE祐太、“狂拳”竹内裕二を下して優勝を果たす。
王座戴冠後はWBCムエタイ中国王者チェン・ミンミン、中国の格闘技「英雄伝説」のジャン・ポーを下している。
2012年1月9日「Krush.15」のKrush -60kg級タイトルマッチで石川直生とドロー防衛
戦績:25戦17勝(7KO)6敗2分
Krush-60kg初代王者
チームドラゴン所属

■第1章 「僕的には対戦相手は誰でもいいと思っています」

――試合が近づいてきましたが、現在の心境はいかがですか。

「今は練習の疲れもピークですね」

――最近の練習で新しく取り入れていることはありますか?

「今まで通り、チームドラゴンでの追い込みトレーニング、TEAM HOGUMI(長島☆自演乙☆雄一郎、久保優太、京太郎らが参加)でのフィジカルトレーニング、あとは渡辺ボクシングジムでの出稽古で調整しています。ボクシングジムに行くようになってもう1年半~2年は経つと思います」

――キックボクサーはよくボクシングジムに出稽古に行きますが、卜部選手はどういうことに重点を置いてトレーニングしていますか?

「特に重点置いていることはないのですが、やはり何でも出来るのが一番強いですよね」

――今回の対戦相手は、Krush-60kg級挑戦者決定トーナメントで勝ち上がってきた大沢文也選手になりました。

「僕的には対戦相手は誰でもいいと思っています。相手がどうこうではなく、自分をどこまで持っていけるかが重要なポイントになります。試合での一番のポイントは自分との戦いだと思っていますから」

――対戦相手は誰でもいいということですが、今までに戦いたい相手というのはいなかったんですか?

「いないですね。自分にとって勝ち負けは重要ではないんです。倒せるかどうか、そこだけしか考えてないですね。はっきり言って、誰が相手でも負けることはないと思っています。前田(憲作)先生も僕が負けることはないと思っていると思いますよ。でも、逆に倒せるかどうかと考えたときに、どうかな?と考えてしまいます。今は倒すことを考えながら練習しています」

――最近の練習で相手を倒せるかどうかの課題は克服できていますか。

「倒せる練習はしています。今まで倒せない理由のひとつとして、相手の研究不足というのがありました。今回はちょっと細かく研究しています。今までの試合を振り返ると、攻撃を効かせられるんですけど、時間一杯になってしまい判定決着で終わってしまうパターンが多いんです。1Rからしっかり相手の弱点を見つけて、そこを集中的に狙っていけるようにするために、事前に研究も大事だなと思いました」

――それでは以前よりも対戦相手の映像を見る時間も増えたのでしょうか。

「今まで自分は基本的にあんまり映像を見ないで、前田先生が見てくれていました。今回は見るように言われたので、しっかりと見るようにしました」 ・・・

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