4月7日(日)東京・ディファ有明で開催された『ZST.35』にて、一階級上のカン・ジョンミンを1R2分54秒、チョークスリーパーで仕留めた小谷。これで2011年7月から無傷の8連勝(しかも判定は1度だけ)を飾り、絶好調をキープしている。絶好調の理由は精神面の変化と大好きなマンガの利用法にあった。(取材日:4月10日)。
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■第1章 結果ほどラクな相手ではなかった
ーー今回、対戦相手がクラット・ピターリ(ロシア/RINGSロシア)からキリーフ・コンスタンティン(ロシア/RINGSロシア)に変わり、さらにカン・ジョンミン(韓国/フリー)に変わると二転三転しましたが、どういう心境でしたか?
「まさかこんなにコロコロ変わるとは思ってもいませんでした。最初は同じロシア人で似たようなタイプだったのでそれほど気にはならなかったんですが、カン・ジョンミンになったと聞いた時は“そんなに変わるのか!”と驚きました」
ーー注目度の高かったピターリとの対戦がなくなり、モチベーションが下がることはなかったんですか?
「それはなかったです。キリーフの方も、ピターリに勝ったらやることになるんじゃないか、と思っていたので」
ーー最終的にジョンミン選手と対戦することになったわけですが、本来は一階級上の選手でしたね。
「向こうは準備期間が短かったと思いますが、それでも階級が上ということで警戒はしていました」
ーー「一発も打撃はもらわないように警戒していた」と言われていました。
「そうですね。戦績はそれほどよくないですが、強い一発の打撃を持っているので怖い感じはありました。戦績のわりには強い選手なので、あまりやりたい相手ではなかったですね。自分が勝つだろうと思っていた人の方が多かったでしょうけれど、結果ほどラクな相手ではなかったです」
ーー本来のライト級(-70kg)ではなく、73kgの契約体重でやることに関して戸惑いは?
「相手も同じくらいの体格だったら気になりませんが、ジョンミンはけっこう大きかったので、これはもしかしたら危ないな……と思っていました」
ーー試合では、序盤は距離の取り合いが続きました。
「相手が突っ込んでくると予想していたので、距離を取ってきたのは意外でした。距離を取った相手に自分の方から突っ込んで行くのは、相手の誘いに乗るような気がして自分も行けませんでしたね。
大きく間合いを取って、自分が細かいフェイントを使ったら相手が反応していたので、どこかでタイミングを見て突っ込みたいと考えていたら上手くテイクダウンが取れました」
ーーそこからは一方的な展開での勝利でした。試合後のマイクアピールでは「これが初代ライト級チャンピオンの実力だよ!」と言われていましたが、以前の「アウトサイダーなんてこんなもんだよ!」といい、べらんめぇ口調のマイクが多いですね。
「特に意識しているわけではありませんが、不況の影響で社会に対しての不満が出ているのかなと思います」
ーー小谷選手らしいお答えです。それと「世界にどんどん挑戦していきたい」との発言もありました。
「自分は大きい舞台で1度も勝ったことがなかったので、そろそろ大きい舞台で結果を残したいです。今だったらやれば勝てるんじゃないかって自信はあるので、大舞台に挑戦したいですね」
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