■第2章 一戸不利の声が多い中、本人は…
――今回の一戦を一戸選手が不利と予想する声は多いのですが、それについてはどのように思いますか?
「自分もそうだと思っているので、それはしょうがないですね。俺は今までルンピニーの映像を見てムエタイの勉強をしてきました。しかも、そのルンピニーのチャンピオンとやるということは物凄いことだと思っているので、周りがそう予想するのは当たり前ですよね。逆にプレッシャーを感じることなくぶつかりにいけるので気楽です。今回の試合を組んでくれた会長やプロモーター、スポンサーから『絶対に獲れよ。こういうチャンスは二度とないぞ』と言われてますが、そういうのはあんまり気にしていません。怖さはなく、自分の力がどこまで通用するのか、楽しみしかないですね」
――ルンピニーのタイトルに日本人としては初挑戦です。
「嬉しいですね。ここでやってやるぞ!という心境です」
――急にタイトルマッチが決定したイメージがあるのですが、いつぐらいに話はあったんですか?
「9月のWPMF世界スーパーバンタム級王座決定戦の翌日に、ウィラサクレック会長からラジャダムナンのタイトルマッチの話を聞いたんです。『やります』と答えて、その数日後に急遽ルンピニーのタイトル戦の話になったんです。会長から言われたことは基本的に何でもOKなので、『ありがとうございます』と答えました。おいしい話ですね」
――では試合まで約2カ月間の期間があったわけですね。
「自分はこの波に乗った方がいいと思いました。気分的にはこの前、世界タイトルを獲ったばかりなので嬉しいのですが、このチャンスは逃せないなと思って気合いを入れ直してやってきました」
――現在7連勝しているだけに自信もあるのでは?
「そうですね。この前の試合内容は満足していないんですけど、勝ちの波に乗っていると思うので今年が勝負の年なのかなと 、いけるところまで行こうと思います。今度の試合を終えたら一段落出来るかなと思いますね」
――ここでムエタイの頂点に立ったら地元・青森は大騒ぎになるのでは?
「うーんどうなんですかね(笑)。なってみないとわかりません。現時点で獲ったときの色々な話は来ています」
――明かせる範囲でどういう話が?
「この前は、テレビ3局ぐらいニュースで数秒だけ紹介していただけたのですが、今度は生放送での出演の話が来ています」
――数秒でも民放で放送されれば、街で声をかけられたりは?
「田舎なので街に出れば知り合いだらけなんです。普通に人の集まるところにいけば声をかけられます。田舎の方では、僕の頑張っている姿も見せたいのですが、ムエタイのことはまだ認識されていません。『ムエタイって何?』と聞かれて、『K-1みたいなやつ』と説明するのももう言いたくないので、ムエタイをどんどん広めていきたいんですよね。ムエタイをメジャーにしていきたいので、自分がルンピニーを獲ったらメディアの力を借りてムエタイをどんどん紹介していきたいですね」
――最後に応援してくれる方々にメッセージをお願いします。
「上から目線になりますが(笑)、歴史的な瞬間を見られるのは幸せですよ。ムエタイの歴史を変えます。自分の戦っている姿を見て、仕事でも何でも俺も頑張ろうと思ってくれたら幸せですね。会場に来てくれたらそう思えるので、ぜひ当日は会場に来てください」
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