2月7日(日)東京・TDCホールにて開催されるアメリカのMMA(総合格闘技)大会『World Series of Fighting GLOBAL CHAMPIONSHIP』(ワールド・シリーズ・オブ・ファイティング・グローバル・チャンピオンシップ=通称WSOF-GC)に参戦する小見川。昨年12月に40代を迎え、道場での指導にも忙しい中、どのような気持ちで海外強豪との試合に臨むのか?(取材日:1月14日)
PROFILE 小見川道大 Michihiro Omigawa |
■フランスから来る新しい風をフランスに飛ばし返してやる
ーー約5カ月ぶりの試合が近付いてきました。現在の心境はいかがですか?
「前回の試合と同じで、道場の指導をしながらその合間を見て自分の練習をやっています。慌しいです」
ーーWSOF-GCには初参戦。新天地での戦いということで気分的な違いはありますか?
「特に変わりはありません。やることは同じですからね。いつも通りに自分の戦いを貫くだけです。それを心がけています」
ーー対戦相手のテディ・バイオレット(フランス)は、身長171cm、体重65.8kgの24歳。戦績は10勝1敗で、ヨーロッパのフェザー級でトップ10にランクされているとのことですが。
「試合映像を見ました。オールラウンダーでなかなか強そうな相手です。でも、自分も強い相手とは何人もやっているので、フランスから来る新しい風に飛ばされないように、逆にフランスに飛ばし返してやろうかと思っています。自分のNEO JUDOでね(ネオ柔道=柔道とボクシングを組み合わせて小見川が創始した格闘技。打撃があり、道衣は着ない)」
ーーNEO JUDOの進化はどうですか?
「シュートボクシングで立ち技の試合に出させてもらって、相手との間合いやいかに組んで自分の柔道を出せるかが、昔に比べたらだいぶ分かってきました」
ーー理想とするNEO JUDOの完成形は頭の中にあるのですか?
「いや、常にこれでいいという完成はないですね。ずっと追求していくものだと思います」
ーーWSOF-GCは今後、日本以外でも世界各国で開催していくそうですが、海外での試合にも挑戦したいですか?
「その気持ちはあまりないです(笑)。状況によりますね。自分は道場もやっているので、なかなか留守にすることが出来ません。柔道は子供たちの試合がけっこうあるんですよ。正直、自分のことよりも、これからの子供たちを優先的に考えたいですね。試合に関しては自分の戦いを、自分の生き様を子供たちに見てもらいたい。それだけの気持ちで戦っています」
ーー近年、試合数が減ってきているのもそういうことなんですね。
「そうです。オファーがあってもその時の状況次第ですね」
ーー試合直前まで指導するんですか?
「はい。“小見川道場”ですから。手伝ってくれる人はいますが、指導者は自分しかいませんから」
ーーそれは大変ですね。
「いやいやいや、小見川道場なので。大変は大変ですが、やることは教えるだけですからね」
ーー逆に子供たちから教えられること、学ぶことはありますか?
「たくさんあります。自分が教えることによって、自分も精神面や礼儀をしっかりやらなければいけないと思います。教えることを自分が出来なかったら、教える立場としてダメじゃないですか。教えることによって、自分にフィードバックしている感じです」
■精神力の強さ、絶対に諦めないところを見せたい
ーー12月19日で40歳になりましたね。
「年齢は40歳ですが、身体は20歳くらいです。まだまだいけますよ。精神年齢も20代ですから(笑)」
「ありません。そう思った時点でアウトだと思うんですよ。“もうダメだ”と思うのは明日かもしれないし、今日かもしれない。いつになるかは分かりません。
よく競技人生を第3コーナーとか第4コーナーとかレースに例えることがあるじゃないですか。そんなのないんですよ。ずっと直線を突っ走っていって、ぶっ倒れるまでやるだけです。そこでもうダメだと思ったら、そこが終わりなんじゃないですか。いつまでと決めるのはないですね。やれるうちはやります」
「自分はそこまで技術に自信があるわけではないので、精神力ですね。精神力の強さ、絶対に諦めないところを見せたいです。相手が強かろうが若かろうが、相手の問題ではなく自分の問題ですね」
ーー言葉で現すと“不撓不屈”ということですね。
「その言葉を知りません(笑)」
ーー強い意志を持ち、どんな苦労や困難にも挫けないという意味です。
「あ、そういう感じです(笑)」
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