【9月・ベストファイター】K-1王座戴冠のレオナ・ぺタスに聞く、引退覚悟のトーナメント裏側や強さの秘訣とは
■強さの秘訣は徹底した基礎練習にあり!「つまらないことを人一倍楽しんでやっています」
大舞台で実力を遺憾なく発揮したレオナの練習におけるこだわりを聞いた。「みんなの嫌いなこと、地味で基礎的なことをずっとやることですね。みんなはミット打ち、スパーリングをやりたがるけど、それが試合に常に出るのかといえばそうではない。変わらないのは自分だけなので、自分のスキルをアップさせた方がいいと思っていて、地味なことをやっています」と教えてくれた。
具体的にはパンチの打ち方や蹴り方、ステップや身体の使い方、力の入れ方など、細かい修正を普段から行なっている。「自分一人でつまらないことをやっています。鏡を見ながら自分の思っていることと、自分の体の感覚を照らし合わせながら良い感覚を覚えていきます」とのこと。自身の能力を高めることを極限まで意識しているのだ。
「つまらないことを人一倍楽しんでやっています。自分の体との会話なので、そういうところをしっかりやれれば、退屈なことを退屈と感じないです」という。 通常の選手であれば楽しくないと感じてしまうことも、レオナにとっては充実した時間となるのだ。辛い練習を楽しめることが彼の強さなのかもしれない。
■バランスボールを活用したトレーニングでディフェンス力アップ
レオナの卓越したディフェンス力を生み出した練習も存在する。ボクシングを習っていないにも関わらず、圧の強い相手にコーナーに詰められた際、リングのロープを上手く使いながら攻撃を交わすことができる。準決勝の大岩戦では、相手の圧に対してロープ際で上手くパンチをいなしていた。
その技術は弟(加藤虎於奈)が考案したバランスボールを活用したトレーニングで身に着けたもの。壁と身体の間でバランスボールを挟み、リングロープのように扱い感覚を鍛える練習だ。「うちのジムはリングがないのでバランスボールを使って、ロープ際を再現することを弟が発明しました。オリジナルなトレーニングの仕方でロープ際が上手くなりましたね」と説明する。
さらには、週1回筋肉トレーニングにも励んでいる。「身体の使い方を上手くするための筋トレ、足腰はめちゃくちゃ筋トレをしますね。身体の力の連動性を大事にしていて、連動させて爆発力を出すトレーニングをしている。最近は成果に出ているんじゃないかなと思います」と実感。レオナの決定力は、そのトレーニングの成果なのかもしれない。
■レオナの今後「身体が持つまではずっとチャンピオンで居たい」
今後の目標を問われると「ベルトをより多く獲れるようにしたいです。K-1の用意してくれる相手とやっていきたい」とコメント。以前のインタビューでは、武尊へのリベンジにはこだわらないとしていたが、今回も「あまりこだわりはない」とする。
続けて「命を脅かされるような強い選手とやりたい。本気の自分と向き合った時が楽しい」と話す。今後の選手生活については「ダメージで辞める選手もいますが顔にダメージがないので、身体が持つまではずっとチャンピオンで居たい。ベルトも持っていたいです。もう負けたくないです」と長期政権を築く構えだ。
最後に「今まで全体(戦績)で2割ほどは負けてしまっていますが、今後は負けずに上がっていきたいし、さらにもっともっと強くなるのを期待していてください」とファンへメッセージを送った。チャンピオンとなったレオナの更なる活躍に期待したい。
■レオナが受賞の喜びを語る
なお今回受賞したレオナには、イーファイトより記念の盾と、ゴールドジムからアルティメットリカバリーなどのサプリメント3種類が贈られる。「格闘技人生を賭けて挑んだ大会で評価してもらうことは嬉しい。一つ形になったし、選んでいただけたことはめちゃくちゃ嬉しいですね」と喜ぶ。サプリメントについては「最近はあまり摂っていない。風邪をひきやすいのでグルタミン、ビタミンは摂らないといけない」とした。
■取材/文=堀内芳啓(Yoshitaka Horiuchi)、編集=イーファイト編集部
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