【11月・ベストファイター】鈴木千裕、ケラモフKOしRIZIN王座獲得!“蹴り上げ”がヒットした理由、次なる野望も
■「ベラトールに乗り込んでピットブルと戦いたい」
気になるのは、今後のこと。鈴木は、「大晦日はまだ分からないですけど、僕としては(パトリシオ・)ピットブルとやりたいです。ベラトールに乗り込んで、僕はやりたいです。向こうもベルトをかけて、僕もベルトをかけてやりたいですね」と、またしてもとんでもない野望があることを明かした。
ベラトールでパトリシオとダブルタイトルマッチなんて、リスクが大きすぎる。敵地へ乗り込むのが不利なのは間違いなく、しかも万全の状態で復讐に燃えるパトリシオと戦う。またとてつもない挑戦を、鈴木はやろうとしている。
鈴木は「チャンピオンが挑戦しないで、誰がやるのかということですよ。そこら辺の人がやってもできないことを、やるのがチャンピオンですから」とあくまでも挑戦者の立場を貫くようだ。
少し気は早いが勝敗を聞くと「もちろん、稲妻を落としますよ!僕が落とさないと言うわけないじゃないですか」と鈴木は笑い飛ばした。ここまで来ると、その言葉には期待しかない。ベラトールでも稲妻を落とす。鈴木は、世界の頂点しか見ていないようだ。
最後に鈴木は、本物志向の格闘技路線になることを熱望した。
「格闘技は命の取り合いをしているわけですから、本来本物しか上がれないものなんです。でも今は時代が変わってきて、そうではない人も出てきています。その結果、どうなるのかは、みなさんが分かってくれていると思います。僕は、キックもMMAもチャンピオンになったので、これからは世界の強豪と戦い、世界一を目指します」
レベルが上がれば勝ち続けることは難しいが、それでも期待してしまうのは、鈴木千裕は何かをやってくれると思わせる幻想があるからなのだろう。さらに上の二刀流へ。鈴木の挑戦は尽きることがない。
■受賞の喜び
最後に三度目の月間ベストファイター受賞について感想を聞くと、「7月に続き、三度目なので、嬉しいです」と鈴木。
キックとMMAの二刀流で、それぞれMVPを獲得するのは初の栄誉となるが、「そこは大きくアピールしてください」と笑顔を見せた。パトリシオとの再戦も含めて、世界の舞台で飛躍する姿に期待は高まるばかりだ。
(取材/文=松井孝夫、構成・編集=イーファイト編集部)
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