【月間ベストファイター・5月】新王者・武居由樹、那須川天心との対戦が第一「彼と試合してから団体統一を考える」
■井上尚弥からの“ボコボコ”スパーリング「あれがあったから…」
実は武居は試合4週間前に、同門の大先輩・井上尚弥とスパーリングを行っていた。
武居は「試合の12R目みたいな、ロープ際に攻め込まれてボコボコにされるシーンがあった」と振り返り「尚弥さんに『手を出さないと(試合を)止められるぞ』と言われた。あれがあったから(12Rでも)パンチを返せたかも」と振り返る。
もっとも「あの日の記憶は消した」と、かなり“痛い”トレーニングだったようだ。
12Rはピンチだったが、武居は「つまらない試合で終わらないで良かった。あれがあったから色んな方からも感動したと言ってもらえた」とKOを狙いに行ったことに後悔は無い。
もっとも「12Rの戦い方を覚えて行きたい。今回の最終ラウンドも、もっと考えてやればスタミナは切れないので」と戦い方を見直していきたいと語る。
そして「強い世界チャンピオンになりたい。今の時代、世界チャンピオンになるだけでは世間的には認められていない部分がある。色んな世界チャンピオンや強い選手と戦い認めてもらうこと」と意気込む。
■王座統一よりも那須川天心との試合が先!「ここまで来るのを待ってる」
王者となった今、次は誰と戦いたいのか。
武居は5月のトークショーで「緑色のベルト(WBC)に憧れがあります」と語っていた。現WBCバンタム級王座は中谷潤人が保持しているが、武居は「ベルト自体に、ただの憧れがある。(中谷とは)決まれば全然やるが」とことさら中谷を狙っているわけではないと言う。
また現IBF王者・西田凌佑との統一はと聞くと「統一したいという気持ちは本当に無い」と考えていないと言う。
それでは一体誰か。
すると武居は「今見ているのは、那須川天心君が、ここまで来るのを待ってる」と、同じくキック界から来た“神童”の名前を出した。
続けて「彼と試合してから階級を上げることを考えたり、団体の統一を考えている」と那須川との試合がまず先にあると言う。
さらに「何よりも、そこはやらなくちゃいけない。お互い価値を落とさないためにも、価値を上げて行くためにも」と避けられない戦いだと語る。
また「自分も強い選手と試合をして、もっともっと『試合を見たい』という声を増やさないといけない。彼にも何か地域王座を取ってもらって、日本で世界戦をやりたい」と自身は更なるレベルアップをしながら、那須川が挑戦してくるのを待つつもりだ。
そして試合の暁には「KOで勝ちに行く。色んなイメージは出来る、でも圧倒しなくちゃいけない」と圧倒KO勝利で決めるとした。
那須川は7月20日、デビュー4戦目でWBA世界バンタム級4位のジョナサン・ロドリゲスと対決が決まっている。
今後、武居は那須川が“上がって”くる前に、どのような強敵たちと戦うことになるのか。
■武居、4度目の受賞!喜びを語る
このベストファイター賞は、武居は4度目の受賞だ。武居は「ボクシングに行ってもベストファイター賞を頂くことは光栄。次もタイトル獲った時に、また頂けるよう頑張る」といつものように謙虚に語った。
武居には、イーファイトより記念の盾と、ゴールドジムからアルティメットリカバリーなどのサプリメント3種類が贈られる。
武居はサプリメントについて「グルタミンを摂っている。免疫落とさないために。風邪も引きにくくなると、八重樫さんから勧められた」とコメント。
また食生活については「焼肉が好きで、美味しい店を探すのが趣味」としながら「何でも食べる。一個のものにこだわりすぎず、タンパク質も牛豚鳥や馬肉、魚とまんべんなく取っている」と好き嫌いなくバランス良く食べていると語った。
(取材/文=遠藤紘史、編集=イーファイト編集部)
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